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本日はサービス付き高齢者住宅の事例をお伝えいたします。
20床と小規模ながら月商1,000万円越を達成する高収益施設です。
高齢者向け住まいの課題
サービス付き高齢者住宅(以下、サ高住)、住宅型有料老人ホーム(以下、住宅型)の経営において、入居者一人当たりの単価を上げたい会社様は少なくないと思います。
施設数は増加し、まだまだ増えているのが現状であり、施設利用者も令和1年時点でサ高住が24.7万人、住宅型が29.3万人と増加しています。(厚生労働省資料により)
成長市場として今後も伸びていく業態といえますが、一方、施設数の増加に伴い入居利用者の選択肢が増え、競争が激化している地域も少なくありません(地域により異なります)。
また、サ高住、住宅型は介護サービスを付加することで収益を得ていくモデルといえますが、そのためには正しいマーケティングを行い、サービスが必要な高齢者を中心に居室を埋めていくことが必要です。
昨今では消費財の高騰、人件費の捻出、外注費の増加、等あらゆる経費が重なっていく中、『満床赤字』という居室が埋まっていても赤字になっている施設もあるため、単価をどう上げていくかという戦略は非常に重要となっています。
高収益モデル事例
人口約9万人都市に拠点を構える株式会社M様をご紹介します。
元々は住宅不動産事業から介護福祉事業へと展開し、福祉用具、デイサービス、そして3事業目の介護事業として訪問看護を始めましたが、当時は他社の施設訪問や在宅が中心でした。
訪問看護を運営していく中で、施設内へ訪問することが効率性高めることを理解していたこと、他社の介護施設における対応の限界を感じていた2点から自社で施設運営をする決断へ至ったのですが、それが訪問看護を活かした「ナーシングホーム」モデルです。
物件と巡り合いは偶然でした。元々はビジネスホテルだったところを改装したのがモデル施設である「ナーシングホームM」です。
社長が不案だった看護師と介護士の採用も上手くいきました。オープン時のチラシ&説明会により順調にスタッフを確保できました。(説明会は毎回30名を超えるくらい盛況)
病院への営業は想定以上に好意的な反響でした。行く度に「こういった施設はなくてはならない!」と激励され、社長自身が足を運ぶ中で反応の良さに驚きと共に「よし、いける!」という感触を持ちました。
現在は病院から直接相談を受けることが増え、待機待ちが出る程の人気施設へと成長しました。入居費用に加え、訪問看護・介護等による介護報酬・医療報酬を合わせ、月売上は1100~1200万、営業利益率は10~20%と高収益を実現しています。
今後は医療対応できる施設として確固たるポジションを目指すことを目標としています。
持続的発展を遂げ、勝ち残っていく施設を作るには他施設との差別化が必要です。
この「ナーシングホーム」モデルは集客力アップ、単価アップを同時に果たすことができる施設モデルといえます。
詳細な施設運営についてモデル事例の話を聴いてみたいと思われる方は是非8月・9月に開催する「ナーシングホーム新規参入セミナー」へお越しください。
8/25・26、9/6・7・8開催『ナーシングホーム新規参入セミナー』
本コラムでご紹介した企業様にゲスト登壇いただきます。
集客方法、運営のポイント、成功・失敗したこと、等々貴重な講座となっております。
施設運営に課題を感じている経営者様、これから高齢者向け住まいを始めたい、作りたいとお考えの経営者様に是非お聞きいただきたい内容となっています。
【日時・方法】
8月25日(木) 13:00-16:00 オンライン開催
8月26日(金) 13:00-16:00 オンライン開催
9月6日(火) 13:00-16:00 オンライン開催
9月7日(水) 13:00-16:00 オンライン開催
9月8日(木) 13:00-16:00 船井総合研究所 東京本社にて開催(最寄り駅:東京駅)
※全日とも同じ内容です
この記事を書いたコンサルタント
久積 史弥
理学療法士として病院、介護会社の責任者を経験した後に船井総合研究所に入社。前職では訪問看護事業の営業、看護師・理学療法士など約30名のマネジメントに従事、高収益事業として組織を牽引した実績を持つ。 現在は、介護・医療・保険外と幅広い領域でコンサルティングを行う。新規事業の立ち上げの経験が豊富であり、資格者採用・育成による組織活性化、営業による顧客獲得を得意とし、事業推進の手腕に定評がある。