ホスピス型住宅の「採用単価」と「採用手法」
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ホスピス型住宅についての相談で最も多いのが「採用」です。
特に看護師・介護職の採用難易度はここ数年で明らかに高くなっています。
そこで、本コラムでは我々がコンサルティングで行っている採用の方法と、採用単価についてお伝えします。
採用はコスト(費用)か投資か?
介護は人がサービスを行うことで売上が発生する、増える仕組みです。
そのため、企業の成長に人材確保が欠かせません。
個人的には、人材は「売上をつくるための投資」だと思っています。
ある程度お金が掛かるものであり、投資対効果が高い人材の採用を心掛けています。
簡単にですが、投資とコストの違いは
・投資は払う額よりリターンが大きくなること
・コストは払う額と同等のリターンを得ること
です。
皆さまは人材採用を「投資」と考えていますか?
それとも「コスト」で考えていますか?
ホスピス型住宅の「採用単価」と「採用手法」
●採用単価
船井総研でよくご紹介する「お仕事説明会」を例に挙げると、一人あたりの採用単価は凡そ5~10万円です。
(※筆者実績です)
先日あるクライアント先で実施した時は8名を採用し、『採用単価』は5万円でした。
別のクライアント先では4名採用し、『採用単価』は8万円です。
※必ず10万円以内で採用に至っているわけではありませんが、他方法に比べ金額が抑えられたと評価を受けました。
●採用方法
「お仕事説明会」についてご紹介します。
通常は、ハローワークなど求人媒体に掲載し、求職者から応募を前提とした問合せに対して施設見学と面接を行うことが一般的です。
しかし、1度の面接だけでは求職者のことを企業側も理解できませんし、求職者も企業をよく理解せずに入社してしまいます。
その結果、「思っていた職場と違う」となり、早期退職が起こるのです。
「お仕事説明会」はミスマッチを無くし、企業側が欲しい人材を採用する手法です。
したがって、応募が前提ではなく、あくまで施設紹介・事業説明会です。
「お仕事説明会」への集客に効果的な手段は折込チラシです。
転職を考えているけど具体的に動いていなかった、現在仕事をしていない、つまり潜在層へのアプローチです。
当日は丁寧に30分程掛けて企業紹介・事業紹介を行い、入社意欲を高めます。
企業側も聞く姿勢や質問の内容などから人柄を判断し、応募して欲しい人材には積極的に応募を促します。
当然、企業側も認めた人財を採用しますので、離職リスクも他方法に比較して低くなります。
●さいごに
給与・休日など待遇面の考え方や設定方法についてはまたの機会にお伝えします。
もし、「すぐに・より詳しく知りたい!」、「お仕事説明会以外の手法も気になる!」と思われた方には以下のセミナーがお勧めです。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/105425
【視察ツアー】週休3日制ナーシングホーム2024
◆日程
2024年11月10日(日)13:00-17:00
◆場所
茨城県水戸市(東京駅から特急で約85分)
講座会場:BIZcomfort水戸(JR水戸駅直結1分)
視察先:ナーシングホームとうはら、ナーシングホームほしぞら
※移動は参加者全員で行います。
この記事を書いたコンサルタント
久積 史弥
理学療法士として病院、介護会社の責任者を経験した後に船井総合研究所に入社。前職では訪問看護事業の営業、看護師・理学療法士など約30名のマネジメントに従事、高収益事業として組織を牽引した実績を持つ。 現在は、介護・医療・保険外と幅広い領域でコンサルティングを行う。新規事業の立ち上げの経験が豊富であり、資格者採用・育成による組織活性化、営業による顧客獲得を得意とし、事業推進の手腕に定評がある。