【視察報告】仙台の大人気ナーシングホーム

2023年2月16日配信

カテゴリ:
入居施設 新規参入 介護 サ高住

先日、東京駅から新幹線で約2時間の仙台市に行って来ました。
目的は仙台市の大人気ナーシングホーム視察です。
部屋数は52室ですが、視察日で待機者が33名と
全国的にも驚きの施設です。

こちらのナーシングホームの特徴は、
「自立支援」~「看取り」まで幅広く対応していることです。

最近、雑誌やメディアでも取り上げられるなど
注目度が高く、新規参入が多いナーシングホームですが、
多くの施設では「重度」「看取り」をキーワードに
介護度が高い方の入居が多いものです。

しかしながら、こちらでは要支援者の「自立支援」段階から
携わっている珍しいナーシングホームでした。

入居率42%の不人気施設が待機者続出の人気施設に成長した理由

2015年の開設初年度は入居率42%と散々たる結果でした。
「このままではまずい・・・」
そう思い、まず力を入れたのは職員への理念浸透です。

当時はスタッフ同士の仲が悪く、退職者も続出、
施設見学者が来ても「冷たい」とアンケートに書かれる程課題の多い状況だったのです。

そこで、代表自ら様々な良い施設を見学し、
得た学びから施設の理念、方針を社員へ伝えていきました。

少しずつ変化が現れ、
スタッフの入退社が止まると同時に施設の入居率も上がりました。
(今年度はスタッフの退職ゼロ、スタッフも働きやすい施設になっています。)

入居が埋まってくると、次の課題に直面しました。
それは、入居当時元気だった高齢者が、介護度が高くなった時に
対応できない、最期を迎えられる施設になっていなかったことです。

訪問看護が担う「自立支援」と「看取り」

入居者数を増やすことを優先していたため、
要支援など介護度が低い方も入居していたのですが、
高齢者ですから突然の状態変化や加齢に伴う機能低下など
介護だけでは難しい場面が増えました。

そして立ち上げたのが訪問看護です。
ポイントになる入居者への導入は、看護師が定期的に健康相談を受けることでニーズを確認しています。

訪問看護には介護予防訪問看護というのもあり、
要支援の方でも利用は可能です。
しかし、要支援の方では「看護は不要です」と言われないか質問すると、
「例えば血圧や心臓に不安がある方は多いですが、
看護師が聴診器で確認、バイタル測定するだけでも安心されるんですよ」
とのことで導入ができるとの回答でした。

入居期間が長い方、そして最近では入居相談でも重度者が増えています。
訪問看護があるお陰で看取りもできますし、
医療保険算定も増えていて収益も伸びていますが
24時間体制は取っていません。
それでも救急搬送による入院は訪問看護導入前の1/10に減っています。

【視察のまとめ】
視察をさせていただき、
満室をキープし続けることができる体制が整っていることを感じました。
施設における訪問看護の役割は大きく、
収益性が今後更に伸びていくだろうと思いました。

「今の施設をナーシングホームへモデルチェンジしたい」
「これからナーシングホームをはじめてみたい」
そのような方は是非参考にしてみてください。

コラムでご紹介したナーシングホームを詳しく知りたい方へ

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この記事を書いたコンサルタント

久積 史弥

理学療法士として病院、介護会社の事業責任者を経験した後に船井総合研究所に入社。前職では看護師、理学療法士、事務など約30名をマネジメントしながら営業を行い高収益事業所として組織を牽引した実績を持つ。 現在は、介護・医療・保険外(自費)と幅広い領域でコンサルティングを行う。 人財採用・育成による組織活性化、Webマーケティング・営業による顧客獲得を得意とし、事業を前進させる手腕に定評がある。

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