いつもお読みいただきありがとうございます。
本日は伸びている訪問看護ステーションが実践している集客編をお伝えします。
経営者からよく聞かれるのは、
「周りに新しいステーションが急に増えた」
「増えたと思ったらいつのまにか減っている(潰れている)ところも多い」
という競合状況についてです。
厚生労働省の調査では、ステーションの数は2014年の約8,000か所から2024年では17,000か所と増加してきました。
ニーズがあることは間違いなく、チャレンジする企業が増える一方で競合環境が激しくなっています。
”訪問看護をはじめれば利用者は増える”の時代ではなくなったといえます。
事業を持続的に成長させていく、伸ばしていくためにはどうすればよいか
そのヒントを好調企業から学びましょう。
地域一番の訪問看護ステーションから学ぶ集客手法
ここ数年で急速な成長を遂げている訪問看護ステーションがあります。
2020年1月時点の看護師3~4名体制から現在は30名に増員し、売上は3,000万円/年から2024年度は4.5億見込と15倍です。
好調、成長の理由の一つに”集客力”が挙げられます。
今では1カ月平均20~30件の相談が発生していますが、その源は”どんな利用者も断らない”ことにあります。
2020年はコロナウイルスが流行した年です。
他社が訪問控えをする中でも積極的に依頼を引き受けたことで、「あのステーションはどんな利用者も受け入れてくれる」と認識されるようになりました。
そして依頼を受けていく中で、夜間対応、医療的処置、小児、精神疾患、リハビリなど多岐に渡るニーズに答えられる体制をつくってきました。
看護師はキャリアの中で強みとなる領域を個々で持っていますし、作業療法士などリハビリの専門家も必要です。
あらゆるニーズに対応していく、”総合デパート”のような体制をつくっていく過程で規模(人材)を拡大してきました。
さらに”断らない”ためのルート組みや対応できる人材の教育など管理部門の強化も同時進行です。
積極的に訪問ルート作成のAIアプリを活用したり、看護師が訪問に集中できるように請求業務を外部委託するなどチャレンジし続けています。
基本となる営業(挨拶回り)は欠かしていません。
その上で選ばれるステーションになる必然性をつくってきたのです。
皆さまのステーションはいかがでしょうか?
特徴や強みを持ち、依頼される理由があるステーションになっているでしょうか?
選ばれる訪問看護をつくるために
今後も~商品力編~、~採用&マネジメント編~などシリーズに分けてお届けします。
次回以降も是非お読みいただければと思います。
最後に、今回ご紹介した訪問看護ステーションの経営者様にご講演をいただく機会を設けました。
初めてご登壇いただきますので、「最新の事例を知りたい」「急成長している訪問看護が何をしているか知りたい」方は必見です。
セミナーの詳細は下記をご参照ください。
※開催はオンラインでは行いません。弊社、東京本社での現地開催となります。
地域一番訪問看護ステーションのつくり方
【開催】2025年3月13日(木)
【場所】船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエア TOKYO
JR「東京」駅 地下直結(八重洲地下街経由)、東京メトロ丸の内線「東京」駅 地下直結(八重洲地下街経由)
この記事を書いたコンサルタント
久積 史弥
医療・介護業界に精通したコンサルタント。理学療法士資格を保有し、病院勤務、在宅介護現場での経験に加え、管理職として組織マネジメントも経験。船井総研にて、新規事業の推進、事業の最短軌道化を専門とし、実績とデータに基づいたコンサルティングを提供。クライアントの状況を的確に把握し、目標達成に必要な要素をシンプルに整えることで成果を創出します。