業務改善で、採用依存から脱却する方法
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こんにちは!介護コンサルの三浦です。
現在、人手不足という状況の中で、どの法人も『採用』に比重が置かれがちです。しかし、お金をかけても採用できない・・・そこで、人手不足の解消方法として、『人を増やす』のではなく『業務を減らす』という逆の発想をもってみてはいかがでしょうか?
言い換えると、『今よりも少ない介護職員で現場を回せる体制をつくる』ということです。
成果の出る業務改善を実施する最大のポイントは・・・
(1)多く時間のかかる業務から着手する
(2)サービスの質を下げることはしない
例えば、多くの施設で多くの時間がかかっている『入浴業務』においてこんな例があります。
定員100名の施設での入浴業務で、平均時間が利用者一人あたり30分だった施設が平均25分に改善した例です。入浴日は1日50名が入浴するので、1日およ約4時間(240分)の業務改善です。お風呂に入っていただく時間を短くしたわけでもなく、身体を洗うスピードを速くしたわけでもありません。
●インカムを導入し、誘導ミスによる待ち時間をゼロにした
脱衣場とリビングのスタッフがインカムを装着し、常に『○○様あと5分で出てくるので、次の方トイレに行っていただいて誘導お願いします。』と情報共有をするようにした。
●浴槽に湯を入れるタイミングを変えて、湯を貯める待ち時間をゼロにした
もともとは、利用者様が服を来て、リビングに戻ってから浴槽のお湯の入れ替えをしていたために、湯がたまる5分を『ただ待つ』という時間の使い方をしていた。その湯を貯め始めるタイミングを前にずらした。
上記の2つは、どちらも利用者様にかかわる時間を減らしたり、直接的なサービス量を減らしているわけでもありません。こうした隙間時間を如何に無くし、時間を捻出することができるか。これらの隙間時間が入浴業務以外にも介護施設には多くあります。
このように業務改善に着手をして、『今よりも少ない介護職員で現場を回せる体制をつくる』ことが人手不足時代の中で介護施設が今後取り組むべきことです。
今回は、常勤介護スタッフ4名を削減することに成功した業務改善の成功事例をご紹介するセミナーをご案内させていただきます。
【介護業界向け】省人化・生産性向上セミナー
▼研究会の詳細・申し込みはこちら▼
https://www.keieikikaku-shitsu.com/seminar/046878_lp/
この記事を書いたコンサルタント
三浦 基寛
介護業界のコンサルティングに特化。介護施設・有料老人ホームの『業務標準化』 『スタッフ定着・離職防止』『リーダー・管理者育成』を中心とした組織づくりや生産性向上のコンサルティングを得意とする。人手不足・採用難時代の中で、経営者・事業部長・管理者・リーダーといった法人内の各階層の役職メンバーを巻き込みながら、成功事例を基に手堅くコンサルティングを実施している