満床赤字!?『生産性マネジメント』のポイントとは?

2017年3月1日配信

カテゴリ:
入居施設

みなさま、いつもお読み頂きまして誠にありがとうございます。
船井総研、施設介護コンサルティングチームの三浦です。
 
介護保険サービス開始以降、一貫して介護保険報酬は適正化(≒削減)の傾向であり、
売上天井ビジネスの介護施設経営は苦しくなってきています。
 
売上減少に加えて、人材不足、超採用難、離職問題・・・人に関するコストはかさむばかりです。
「せっかく満床なのに、なぜ利益がこんなにも薄いのか・・・」という悲鳴も聞こえそうです。
このような状況の中で、介護業界で注目され始めているのが『生産性』という考え方です。
 
通常、他の業界では『生産性=一人あたりの売上額』が一般的ですが、
売上が限られている施設介護業界では、『生産性=一人あたりの営業利益額』と考えるのが良さそうです。
生産性が高く、利益体質の法人を目指すには、
ものすごくシンプルに言うと、『人に関するコストを下げる』ことが一番の近道です。
 
サービスの質を下げる(≒単純に人員を減らす)ことなく、
人に関するコストを下げるためには『離職数を減らすこと』が最も効果的です。
 
離職に伴うコストとは、『人材派遣コスト』『人材紹介コスト』『残業コスト』『補充採用のための広告コスト』『一人立ちまでの育成コスト』・・・などがあります。
 
みなさまの法人では、これらのコストによって縮小している利益はどれだけでありますでしょうか?
 
「そうはいっても、簡単には離職が止められたら苦労しません!」という声が聞こえた気がします。
そのお声にお応えします。
 
離職を止めるポイントとは『標準化・平準化』です。
 
簡単に説明をしますと、標準化をせずにバラつきを容認することで、
楽をするスタッフが得をする状況になっている。
逆に言うと、頑張る人が損をする仕組み・風土なってしまうということです。
このような状況では、頑張る人にばかり負担がいき、頑張れる良いスタッフが頑張らなくなる、
もしくは頑張る良いスタッフが離職するという事態が起こります。
これを避けたいのです。
 
例えば、習得するスキルのバラつきをなくすために『ケアチェックシート』を使ったり、
一本の電話だけで休めるルール(頑張る人が損をするルール)を廃止して、
『自分のシフトの代わりを見つけることでしか休むことができないというルール』に変更したり、
OJTで『新人に教えることをリスト化』し、全てできるまで一人立ちできないようにしたり、
『施設オリジナルの介護技術テスト』を実施して、
合格して初めて本採用するというルールにしたりするということが上げられます。
 
『標準化・平準化』というと難しく聞こえますが、
わかりやすく言うと『基準を作り、それを守ることを徹底する』ということです。
 
毎日働いてくださるスタッフに厳しくすることが心苦しい場面もありますが、
『会社が基準を下回ることを容認する』ということが、結果的に本当に頑張っている人に損をさせてしまい、
『頑張らなくても良い=生産性が低い』という風土を作ってしまっているのです。
 
 


介護施設の超シンプルな生産性向上セミナーのご案内

誰でもできる超シンプルな働き方改革、徹底したらビックリ事例
3年で年商13億円に急成長したホスピス型老人ホーム名古屋一番企業の事例公開!


介護施設の超シンプルな生産性向上セミナー
介護施設の超シンプルな生産性向上セミナー

 


介護事業所の組織活性化、介護施設人材定着

介護事業所の組織活性化、介護施設人材定着コンサルティングなら船井総研

研修・評価制度・会議・新人育成、いろいろ言われるけど
本当にそれでスタッフは定着するのだろうか・・・
そうお悩みの経営者必見!

あなたも今日からすぐに実践できる!
現場実行型コンサルティングの船井総合研究所だからこそつくれた『離職を止めるテクニック30』
実践して離職が止まった全国の成功事例30連発!

介護事業所の組織活性化、介護施設人材定着コンサルティングなら船井総研

PDFファイルサイズ3.47MB
2016年3月17日公開

今回の担当コンサルタント

医療・介護・福祉・教育支援部

三浦 基寛(ミウラ モトヒロ)

同志社大学経済学部卒業。在学中はサッカーに打ち込み、日本一に輝いた。
介護施設、葬儀など、リピート購買が極端に少ない商品・サービスのマーケティングコンサルティングを得意とし、全国で「地域一番店」づくりの支援をしている。
組織を巻き込みながら、したたかに結果を追い求めるコンサルティングスタイルに魅了されるファン急増中のコンサルタントである。

>>お問合せ・無料経営相談

『高収益ナーシングホーム新規参入セミナー』
オンラインまたは東京開催を選択可能!

【オンライン開催】
日時:
2024年2月12日(月)13:00-16:00
2024年2月13日(火)13:00-16:00
2024年3月4日(月)13:00-16:00
2024年3月5日(火)13:00-16:00
※全日程同じ内容です
申込:
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/107613

【東京開催】
日時:
2024年1月29日(月)13:00-16:00
会場:
株式会社船井総合研究所 東京本社(JR東京駅北口から徒歩1分)
申込:
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/107612

この記事を書いたコンサルタント

三浦 基寛

介護業界のコンサルティングに特化。介護施設・有料老人ホームの『業務標準化』 『スタッフ定着・離職防止』『リーダー・管理者育成』を中心とした組織づくりや生産性向上のコンサルティングを得意とする。人手不足・採用難時代の中で、経営者・事業部長・管理者・リーダーといった法人内の各階層の役職メンバーを巻き込みながら、成功事例を基に手堅くコンサルティングを実施している

介護・福祉経営 無料メールマガジン

現場で活躍するコンサルタントが、業界で成功するポイントや課題解決に向けた新たな切り口をご提供! 船井総研の介護・福祉経営コンサルタントが無料でお届けする、現場の最新情報・ノウハウがギュッとつまった無料メールマガジン「介護・障がい福祉ビジネス通信」。
これからの時代に生き残っていくために、「地域一番」となるためのヒントや、介護・福祉経営コンサルティングチームのご支援先の成功事例レポート、勉強会やセミナーのご案内など、盛りだくさんの内容でお届けしています。ぜひご登録ください。

無料経営相談のお問い合わせ
contact us

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームはこちら

お電話でのお問い合わせ

0120-958-270 (受付時間 平日9:00~18:00)0120-958-270 (受付時間 平日9:00~18:00)

介護・福祉経営.comを見たとお伝えください。

ページのトップへ戻る