入居施設で客単価47万円を実現する方法
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入居施設は定員があるから、施設が埋まったらそれ以上売上は上がらない。
そう考えていらっしゃる方が多いかもしれませんが、実は売上を上げる方法が存在します。
稼働率が高い施設が売上を上げる方法は、サービスの利用量を増やすこと。
しかし、サービス量を増やすために、無理にデイサービスや訪問介護を使っていただくのは、過剰なサービスを提供することになり、芳しくありません。
利用者に必要なサービスを適切な頻度で提供しながら、サービスの量を増やす必要があるのです。
では、実際にどのようにサービスを増やしたら良いのでしょうか?
ポイントは2つ
① 病気の予防を目的とした訪問看護を提供する
② 医療保険における訪問看護サービスを提供する
①病気の予防を目的とした訪問看護を提供する
看護サービスが入っていないと、病気の予兆や初期症状に気づかず、重度化して入院してしまうということがよくあります。訪問看護による定期的なケアを行うことで、病気の悪化を防ぎ、入院を避けることができます。これは健康面でも経済面でも非常にありがたいことです。つまり、予防のための訪問看護は一見無駄なように見えて、実は利用者・家族・施設・国、全てにとってメリットのあるサービスになります。
②医療保険における訪問看護サービスを提供する
最近のトレンドとして、重度化した高齢者の受け皿が病院から介護施設に移り変わりつつあります。それに伴い、介護施設は医療対応の幅を広げ、受け入れられる利用者の層を増やすことが求められています。24時間対応はもちろんのこと、医療保険での対応になる末期がんやパーキンソン等の特定の疾病の方を受け入れられる施設のニーズも増えています。このような背景から、介護施設における医療保険での訪問看護は、社会性も事業性も非常に高いサービスになります。
以上をまとめると稼働率が高い施設が収益を上げるには、サービスの量を増やすことが必要であり、適切な量・質のサービスを提供するのに最も有効なのは、訪問看護サービスを付加することです。
施設のコンセプト、ターゲットに合わせて、予防における看護を提供するのか、重度者対応をできる施設を目指すのか、検討していただければと思います。
この記事を書いたコンサルタント
沓澤 翔太
デイサービス、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどの新規開設、収支改善、異業種からの介護事業への新規参入支援などを手がける。現在は、主としてデイサービスや有料老人ホームの利用者獲得や新規開設を中心にコンサルティングを行っている。 介護事業のコンサルティングの他、療養病床の転換や訪問診療など、医療業界のコンサルティングや、医療器具の販売促進についても実績を持つ。