退職させない介護現場づくり
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昨今、人の定着が厳しい時代となっています。
でも採用は、求人広告をかければそりゃ集まります。
でかい広告を高い料金を支払って掲載すれば、そりゃいつもよりは多い数が集まり、なんとか人は採用できるものです。
しかし、先月募集して人を採用したのにすぐに退職しちゃったから・・・また求人広告・・・となると、どんどん広告費がつらくなってきてしまいますね。
なんだかんだといって、毎月求人広告をかけていると、簡単に年間100万円以上の出費となってしまうものです。
当たり前ですが、できる限り求人費用はかけない方が理想的な形といえるでしょう。
とはいえ、良い人財を採用するためには、ある程度の出費は必要ですが・・・
求人には余計な費用はかけたくない。
これに対応する一番の手段・方法は「退職させない」ということです。
大きな、つぼをイメージしてください。
このつぼに水を注いで、いっぱいにしようとします。
ところがこのつぼには、穴が開いています。
この穴から、どんどん水がこぼれ出て行きます。
こぼれて、つぼが空になるか、それでも水はいっぱになるか?
水でいっぱいにするためには、出て行く以上に水を注ぐというのは手段の一つでしょう。
しかし、それではあまりに水がもったいない。
もう一つの手段は、つぼの穴をふさぐことです。
そうすれば、水は流れていきません。
そして、一度いっぱいにしたこのつぼは、継続して水を注ぎ続ける必要もなくなります。
「つぼに注ぐ水」という例えで比喩しましたが、この「注ぐ水」というのが求人広告費用です。
たまっていく水が、採用した職員。
こぼれていく水が、退職者です。
そして、空いている「穴」が「退職の理由」です。
実は退職というものは同じ店舗の場合、同じ傾向の退職理由で退職している場合が非常に多いです。
つまり、同じ穴から水がこぼれていることが多いということです。
注ぐ水の量よりも、 穴をふさぐことが大切です。
であれば、つぼの穴をふさぎましょう。
では、どうすればこの穴を見つけられるか?
これを見つけるのが、面談です。
定期的な面談、実施していますか?
また、退職者が決まったとき、退職者面談、実施していますか?
面談は職場のマスト行事です!
まだ実施していないという店舗、施設は、ぜひ計画だてて実践してくださいね!
それでは本日はここまで(‘-^*)/
この記事を書いたコンサルタント
管野 好孝
小売業の店長職を10年間経験。不振店の建直しを得意としてマネジメント業務に携わる。レンタル業界大手のTSUTAYAに着任後、たった1年で日本一に導いた実績を持つ。(ツタヤ・スタッフ・カンファレンス2009年) 船井総研入社後は介護業界に特化してコンサルティングを実施(詳しくは下部、コンサルテーマ参照)。経営者の「やりたいコト」に「伴走」したコンサルスタイルに定評があり「指名」を頂くケースが非常に多いコンサルタントである。(6年連続 指名数No.1)