訪問介護のサービス提供責任者について

2025年6月5日配信

カテゴリ:
介護 障がい福祉

メールを開封いただきありがとうございます。
船井総研に中途入社しました、元管理者で介護福祉士の國原です。

現在は居宅領域の支援を担当しています。
今回は訪問介護におけるサービス提供責任者について書いてみました。
目次
1.サービス提供責任者とは
2.サービス提供責任者の大変さ
3.サービス提供責任者として働くメリット
4.サービス提供責任者になってほしい方への声かけ

1.サービス提供責任者とは

サービス提供責任者(以下サ責)について知らない方は少ないと思いますが念のため解説させていただきます。サ責には多くの役割がありますが、一言で言うならヘルパーさんが安心して働けるよう、利用者とヘルパーの間を取り持つ役割を担う役職です。
主な仕事は利用者さんの心身の状態や希望を伺うアセスメントから始まり、必要な書類作成、ヘルパーさんへの教育や指示、シフト管理を行います。
ケアマネジャーや医療機関など多職種との連携も欠かせません。
日々の記録管理や、サービスの質を保つための業務改善も大切な役割です。
コミュニケーション能力と判断力、そして周囲をまとめる調整力が必要です。介護現場全体を見渡す広い視野とマネジメントスキルが必要になります。
まさに訪問介護を支える専門性の高いお仕事です。

2.サービス提供責任者の大変さ

サ責の仕事は以下のような大変さがあります。
調整役としてのプレッシャー
サ責は利用者さんやそのご家族、担当ヘルパー、ケアマネジャー、医療の関係者など、非常に多くの人と関わります。それぞれの立場や要望は異なるため利害が相反することもよくあります。その間で板挟みになりながら、最適な落としどころを見つけていく必要があります。

責任者としての重圧
提供するサービスは利用者さんの日々の生活、そして時には命に直結します。
作成した訪問介護計画の内容、ヘルパーへの指示の一つひとつが利用者さんの安心・安全に大きく影響します。また緊急時の対応においては大切な判断をしなくてはなりません。精神的に負荷のかかる役割であります。

予測不能な事態への適応
ヘルパーの休みや利用者の体調悪化などによるシフトの調整や関係機関への連絡、利用者さんへの対応などに動かなければならないのもサ責のつらいところです。

ヘルパーマネジメントの苦労
サービスを提供するためにはヘルパーの育成や適切な人員配置が不可欠ですが介護業界全体の人手不足にあります。ヘルパーさんのスキルや経験、個性もさまざまです。多くの関係者の利害を意識しながら、きめ細やかなマネジメントが必要となり気苦労が絶えない事ばかりです。

書類業務と記録
サ責が作成・管理すべき書類は正直多いです。これらはサービスの質を担保し、適正な事業運営を行う上で必要です。日々の多忙な業務の中で、正確かつ遅滞なく処理していく苦労を感じている方は多くいらっしゃいます。

3.サービス提供責任者として働くメリット

今までの内容をから大変な職業という認識になってしまうかもしれませんが
サ責という働き方にも、以下のようなメリットがあります。

日勤のみ
夜勤の無い訪問介護の事業所が多いです。施設併設の事業所などは例外があると思いますが、介護の正職員で夜勤がないことは一つメリットになるのではないでしょうか?

休みの調整がとりやすい
事業所の忙しさにもよりますが、サービスが逼迫していなければ他の従業員とのバランスを見て自由に休みをとったり合間に抜けたりすることが可能な職場となります。事業所に利用者がいないことも大きいかもしれません。

やりがいと専門職としての成長
サ責は制度の理解などが深まるポジションですので高い成長が期待できます。
担当者会議などに参加することを通して専門職として成長していくことは間違いありません。

直接のお礼
ご自宅にお伺いすることで、利用者と距離が近くなります。
そのため利用者だけでなく家族などから直接「ありがとう」と言っていただく機会が多く仕事の喜びになっているサ責も多い印象です。

いかがでしょうか?
私も働いていてしんどいと感じる場面はありました。
ただ機会があればまたサ責として、働きたいなと思っています。

4.サービス提供責任者になってほしい方への声かけ

皆さんもこの人がサービス提供責任者をやってくれたらな。
と思う人がいらっしゃるのではないでしょうか?

サ責の仕事が大変と感じる人が多い一方でメリットもあるのも事実です。
採用が旨く行っている事業所は登録ヘルパーからサービス提供責任者になっている方も多くリファラル採用が一つの採用手段になっています。

そのために候補者にはたくさん声をかけるしかありません。

その時の声かけ方法などについて無料レポートを作成中です。
今月配信予定ですのでぜひそちらもチェックしてみてください。

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この記事を書いたコンサルタント

國原和真

医療・介護・福祉業界を専門とするコンサルティング会社にて HR戦略・M&A仲介・施設立ち上げなどの業務を担当していた。 事業会社にて、訪問介護の管理者として従事した経験もあり 自身も介護福祉士資格を保有している。 介護の実務経験から、経営者と現場、双方の視点を大切に課題解決をすることを信条としている。 船井総研入社後は、居宅サービス領域の支援を得意としている。

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