職員が育つ介護施設の3つ共通点

2020年6月2日配信

カテゴリ:
介護

みなさん、こんにちは船井総研の三浦です。

経営者のみなさまは、職員に成長してほしいと心から思っている方が非常に多いと感じております。
しかし、全国の多くの介護施設を拝見する中で、『職員がよく育つ施設』とそうでない施設に分かれます。
育成が思うように進まない施設では、『しっかりと教わった経験がある職員が少ない』ので、施設内のやり方を変えようにも、どこから着手して、どのように変えたらよいのかわからないと感じている方も多いのではないでしょうか?

職員が良く育つ施設の3つの共通点をまとめましたので、ぜひ育成改善にお役立てください。その3つの共通点の1つ目は・・・

1つ目は、新人の入職後1ヶ月以内の教育に注力していることです。

経験者・未経験者問わず、入職1ヶ月後までは素直な時期で、良いことも・悪いことも含めて先輩からの教えを吸収しやすい時期です。ここで吸収したことがその後の働く上での考え方・言動の基礎になります。ですので、この1ヶ月間で『不安なく』学べる環境を用意することが育成のポイントです。
『教育担当者は明確になっているか』『何を、どのような順番で教えるのか施設として明確になっているか』『毎日振り返りの時間を取り、小さな不安を持ち越さずに解消できているか』、この3点を改めて確認してみてください。

2つ目は、管理者が定期的に全職員と面談をしていることです。

職員が良く育つ施設では、管理者が定期的な面談を通して、職員個々の『働くモチベーション』や『目指したい目標』を理解しています。その上で、Aさんは上の役職を目指しているので『新しい施設内プロジェクトを任せてみよう』や、Bさんは頼りにされるとモチベーションが上がるので『次からは相談するようにお願いしてみよう』など、職員ごとにアプローチを模索しています。管理者も、職員を理解しないことには、アプローチが思い浮かびません。
また、職員の状態の変化は非常に早いですので、少なくとも3か月に1回は面談を設け、職員理解が促進されるようにしてみてください。

3つ目は、シフトごとの業務が標準化されていることです。

シフトごとの業務が標準化されていない施設では、優秀な職員ほど負担が大きくなり、自分の成長に使える時間が無くなります。ですので、業務を標準化し、全員が最低限必要な業務を実施できる状態をつくることが大切です。成長意欲のある優秀な職員が、周りのフォローばかりに時間を使うのでなく、自分の成長に時間を使える環境を作ってみてください。また、業務を標準化することで、自分で考えることが苦手という職員も、覚えるべきことが明確になり、成長しやすくなります。
上記のポイントが、施設内の育成改善の手助けになりましたら幸いでございます。

もし、より詳細な人材育成手法を知りたいという方がおりましたら、
『介護施設の人材育成手法セミナー』を実施しますので、
下のページよりご参加してみてはいかがでしょうか?
今後、育成を任せていきたいと思う職員とご一緒に参加されることをオススメいたします。

セミナーはこちら
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/062191

この記事を書いたコンサルタント

三浦 基寛

介護業界のコンサルティングに特化。介護施設・有料老人ホームの『業務標準化』 『スタッフ定着・離職防止』『リーダー・管理者育成』を中心とした組織づくりや生産性向上のコンサルティングを得意とする。人手不足・採用難時代の中で、経営者・事業部長・管理者・リーダーといった法人内の各階層の役職メンバーを巻き込みながら、成功事例を基に手堅くコンサルティングを実施している

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