いつもメルマガをお読み頂きまして、ありがとうございます。
船井総合研究所の木村でございます。
このメルマガでは、空き家物件を有料老人ホームに転換し
わずか3年で5棟展開。年商4.5億円UPした事例をお伝えいたします。
お泊りデイからの転換
今回お伝えする事例企業様は、千葉県でお泊りデイサービスを展開しておりました。
その中で、収益率の低さや夜間の人員配置に係る職員の負担といった問題を抱えており、
何よりも生活保護などの低予算で「施設には入りたくても入れない高齢者」がお泊まりを常態的に利用していることから、自社での施設サービスの展開に舵を切ったのです。
しかし、介護施設となれば建築に3億以上の投資がかかるのが一般的です。
ともすれば多くの企業にとっては、やりたくともできないケースが殆ど。
そこで自社で新築するのではなく、既に在る物件を活用することに取り組みました。
空き家を活用して急成長
事例企業様は、一般の顧客には見向きもされないような築古・駅遠といった物件の中でも社員寮や学生寮といった物件に着目。
改装費は2,500万円/19床と、新築の1/10以下に抑えた上で費用をかけず有料老人ホームをオープンしました。
集客に関しても既存のお泊りデイの利用者も含めて入居付けを行い、わずか1ヶ月で満室化しています。
そもそも初期投資を大きく抑え、価格を下げても利益率を最大化できる優位性を持った上で、商圏内の施設と価格帯で大きく差別化できるようにしました。
※商圏内相場よりも3~5万円ほど安い。
この手法を基にドミナント展開することで、わずか3年で5棟の物件を活用しました。
しかも、1棟目だけではなく、5棟連続で1ヶ月程度で満室化しています。
年商規模としては、4.5億円(19床9,000万円/19床)のUPに成功しました。
また、空き家物件を活用し初期投資を抑えながら約30%の利益を残した上で、現在入居されている高齢者を自社の顧客基盤としてデイサービスだけではなく居宅や福祉用具、訪問看護などの複数事業を展開しています。
いかがでしょうか。
このように空き家物件を活用し、初期投資を抑えながら顧客基盤を拡大し、TV(顧客生涯価値)を最大化していく手法は、
今後、大手資本や異業種の参入が見込まれる介護業界においては、既存中小・中堅企業の1つの勝ちパターンであると考えています。
もしご興味のある方は4月15日(月)に今回ご紹介した事例企業様が登壇するセミナーへご参加ください。
空き家活用型施設事業立ち上げセミナー
事例企業様の立ち上げ~成功までの軌跡や具体的な立ち上げ手法まで、お伝えいたします。
この記事を書いたコンサルタント
木村 亘佑
熊本県出身。新卒で船井総合研究所に入社し、介護保険制度内外の事業立ち上げや運営コンサルティングを行う。「福祉のまちづくり」の実現に向けてシニア向け空き家活用事業をメイン領域としながら、事業計画策定や採用、営業管理を行いながら企業の属人的な課題を仕組みで解決する為に日々業務に取り組む