安定経営のはずが… 医療法人のナーシングホーム参入に潜む落とし穴

2025年2月4日配信

カテゴリ:
その他

いつもありがとうございます。本日のメルマガのタイトルですが、

①地域包括ケアシステムの推進により、医療と介護を一体的に提供する
体制が求められている事
②病床数の削減が進み、医療機関が長期入院患者を受け入れ続けることが
難しくなってきている事
③外来患者数の減少や診療報酬改定の影響により、医療法人の経営は
従来の「外来+入院」モデルだけでは安定しにくい状況になっている事

これら①~③の理由から医療法人からもナーシングホーム
(医療対応型の介護施設)への参入が増加しています。

しかしながら

・「医療法人が介護施設を運営することにメリットはあるのか?」
・「介護事業の運営は医療とは異なるため、難しいのでは?」
といった不安を抱える先生も少なくありません。

そこで本コラムではあえて、医療法人が参入する上で苦戦する点を
お伝えし、参入する上で役立てていただければと思います。

医療法人だからこそぶつかるポイント

ナーシングホーム運営のご支援や過去の取材等を整理すると、

①看護師と介護職の関係が悪く内部から崩壊している
②外への営業意識が不足しており、入居が安定しない

が共通しています。

①について、ナーシングホーム運営で苦戦するパターンとして看護師と
介護職の連携がうまくいかないということが非常に多いです。
具体的に言うと、

・「看護師さんが、高圧的」、
・「看護師さんは、介護職の人を下に見ている」
・「看護師さんが”これは介護さんの仕事”と言って全然協力してくれない」 

と介護職が不満を募らせており、結果として職員が大量離職、入居を
進められないという事態が発生します。特に自法人の病院やクリニックから
看護師を、ナーシングホームにあてがう場合、病院内の看護師>介護職
という認識を看護師が持ったまま、勤務してしまうため上記のような
マネジメントエラーが発生します。そのため、看護師採用においては、
介護職の特性の理解といった、介護施設で働く上でのマインドセットが
必要ですが自法人内で異動するケースでは漏れる傾向があります。

②について、特に病床を持っている病院や老健施設を持っている医療法人が
ぶつかる事が多いです。病床を持っている場合、退院患者を
ナーシングホームに流す運営手法が一般的です。
これ自体は悪いことではないですがデメリットは、施設として入居者を
外から獲得しようという営業意識が生まれにくい事にあります。
病院に対象となる患者が十分にいる内は問題ないですが、
そうではない時は空室が発生しているのにも関わらず空室を埋めるための
営業活動が十分に行われない事も多いです。
このような場合、うまく運営されている法人様のお話を聞くと、
一般の民間企業出身の営業マンのような方が社内におり弱点である
入居者獲得に向けた活動を支えているケースもあります。

本コラムは以上です。今回は、デメリットという視点でお伝えしましたが
医療法人がナーシングホームをメリットは冒頭にお伝えした以外にも
多いです。ご興味のある方は、セミナーをご用意しておりますので
お申し込みいただければと思います。

https://www.funaisoken.co.jp/seminar/124170
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日時:2025/2/27 (木)、2/28 (金)、3/13 (木)、3/14 (金)
時間:13時~16時(全日程同じ)
会場:web開催

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この記事を書いたコンサルタント

家徳尚之

入社後は、精神疾患患者・高齢者向けの訪問看護ステーションの立ち上げ、活性化を専門とする。 理論だけではなく、現場主義を重視しており、全国の生の事例を元に現場に入り込んだサポートを得意とする。

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