介護現場出身、マネジメントが苦手な施設長の育成事例
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皆様、こんにちは。
船井総合研究所の鈴木 康祐です。
いつも弊社のメールマガジンをご愛読いただき誠にありがとうございます。
本日のテーマは【マネジメントが苦手な施設長でも一人前に育成する方法】についてお送りさせていただきます。
日々管理者育成のコンサルティングをさせていただく中でこのようなお悩みを聞きます。
・新しく現場から施設長を立てたが人材育成・指導が苦手
・施設長が職員の不調を察知できず離職が多い
・施設長が入居受入を職員から拒否されて稼働率が低い
人手不足が叫ばれる介護業界において、元々コミュニケーション能力が高く職員を動かす事のできる人材が施設長になる。というケースは多くありません。現場から昇格した途端に、指示や指導に対し職員から反発を受け自信を無くしてしまう例を多く見てきました。
もし、優秀でない人材でも一定レベルのマネジメントができるように教育を行う事ができれば上記のような問題は解消できます。
その手法とは‥
「職員との関わり方のルール作り」です。
ある事業所の人材マネジメントが得意な施設長の行動を分析すると以下の傾向が見られました。
つまり、職員と関わる時間の長さ(質)よりも、頻度を増やすルールを実行させる事が施設長を育成する上で重要と言えます。
育成成功事業所が実際に作成したルール事例を1つご紹介します。
「タイムカード設置の工夫で接触頻度UP」
《課題点》
いつも事務所の一番奥の机で仕事をしているとある施設長。職員が出勤、退勤するときもぼそっと挨拶をするだけでそっけない印象を与えていました。職員からも、問題があったときにだけ面談に呼ばれるという印象を持たれています。コミュニケーションを充分にとっておらず、現場の状況を把握できていませんでした。
《改善策》
「職員がタイムカードを押す場所を施設長の机の前にしてしまう」というシンプルな方法を実践しました。職員は出退勤時、施設長の目の前までカードを押しに来ます。その時は施設長は作業の手を止めて立ち上がり挨拶をします。まずはそれだけでいいので毎日、職員全員に実行するとルールを決めました。すると接点を自然に増やせるようになっていき、出退勤時に挨拶+αの情報共有をするようになりました。職員からの相談事の量も1ヶ月で倍以上になり、実際に離職防止に繋がったケースがあります。
このような関わり方のルールを実行する事によって、小さな成功体験を積ませる事ができます。人材マネジメントに悩む施設長の方に、実行させてみてはいかがでしょうか。
より具体的な育成方法については以下
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この記事を書いたコンサルタント
鈴木康祐
23歳から医療法人にて介護付・住宅型有料老人ホームの施設長を務め、離職率が40%を超える事業所の経営改善に着手。管理職育成、業務改善、風土改革を行い離職率を10分の1まで改善。さらにSNSをマーケティングに活用した採用コストカット、営業せずに集客できる仕組み作りにより年平均99%の稼働率を維持するなど、利益率を対前年比230%成長させる。その後、エリアマネジャーとして訪問介護事業所、居宅介護支援事業所のマネジメントにも携わり、船井総合研究所に入社。