ナーシングでなくても”ちゃんと儲かる普通のサ高住”は作れます
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お読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の鈴木 康祐です。
昨今、ナーシングホームの不正請求や不適切な運営が相次ぎ、
業界全体に不穏な空気が流れています。
しかし、ナーシングホームのように極端な高単価や過剰な
医療依存に頼らなくても、「普通のサ高住/住宅型有料老人ホーム」
でしっかりと黒字経営を実現することは十分可能です。
ポイントは、必要なサービスを適切に算定し、法令を遵守したうえで、
家賃・管理費・食費などの基本収入と、自社の訪問介護や通所介護などの
介護保険サービスをバランスよく活用すること。
入居者の状態や地域ニーズに合わせてサービス設計を行い、
単位管理表などで稼働率とサービス利用状況を「見える化」することで、
無理なく安定した収益を確保できます。
今こそ、誠実な運営で信頼と収益を両立させる
ちゃんと儲かるサ高住/住宅型有料が求められています。
「普通のサ高住・住宅型有料老人ホームでも、しっかり儲かる」
――この実現には、現場での“実践ノウハウ”の積み重ねが不可欠です。
まず、サ高住経営の収益構造を整理しましょう。
主な収入源は家賃、管理費、食費、サービス費、そして併設事業所の
介護サービス報酬です。しかし、家賃や食費はコスト(人件費・食材費など)
を差し引くと利益が薄く、実質的に利益を生み出すのは「介護保険サービス報酬」
が中心となります。そのため、入居者に自社の訪問介護・通所介護等をを
適正に利用してもらい、限度単位を最大限活用することが黒字化のカギです。
このために重要なのが「単位管理表」の運用です。
入居者ごとに介護保険の限度単位数、そのうち自社サービスの利用割合、
ケアマネジャーのプラン反映率などを毎月“見える化”し、
施設全体で単位消化率・自社利用率を管理します。
これにより、単位の取りこぼしや外部流出を防ぎ、売上の最大化が可能になります。
また、入居率(稼働率)の維持・向上も欠かせません。平均入居率80%台で
悩む施設が多い中、営業体制の強化や問い合わせ対応の仕組み化、
情報共有・営業研修の実施、非訪問型営業の導入などで、
半年で稼働率70%→95%まで改善した事例もあります。
特に、現場スタッフの営業意識を高め、施設の強みや入居メリットを
明確に伝える営業ツールを整備することが有効です。
さらに、重度者の受け入れや医療依存度の高い方への対応を
強化せずとも、生活援助から身体介護へのサービス切り替え、
入浴・排泄などニーズの高いサービスの提供、食事や生活支援の
オプション化などで単価アップを図ることも可能です。
これらのサービス設計は、地域のニーズや競合との差別化を意識しながら、
綿密な事業計画に落とし込むことが大切です。
今回のセミナーでは、こうした「普通のサ高住/住宅型有料でもちゃんと儲かる」
ための具体的なノウハウ
単位管理表・KPI活用、現場巻き込み型単価UP会議、営業体制の作り方、
収支改善の実践事例などを、全て公開します。
安定黒字を目指す経営者の皆様、ぜひご参加ください。
サービス取りこぼしを0にするサ高住・住宅型有料の赤字改善研修

この記事を書いたコンサルタント

鈴木康祐
従業員数1500名規模の医療法人に新卒入社し介護部門に従事。法人史上最年少の23歳で有料老人ホームの施設長を務める。不振施設の立て直しを得意としてマネジメント業務に携わる。離職率50%超えの施設を1年で離職率5%まで改善させる。120床規模の新規施設の入居率を半年間で100%にする等の実績が評価され、介護部門のエリアマネージャーに就任。 船井総研入社後は、介護業界に特化し【マーケティング:集客、営業・人財採用】【マネジメント:管理者育成・研修・人事制度・教育体制構築】など幅広いテーマで組織活性化のコンサルティングを実践。業界経験があるからこそ現場の事を理解し、巻き込みながら 動かしていくスタイルが多くの経営者から支持を得ている。