サ高住・住宅型有料老人ホームの業界動向と収益改善
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みなさま、こんにちは
今回は、サ高住・住宅型有料老人ホームの業界動向と収益改善についてお伝えいたします。
■サ高住・住宅型有料老人ホームの業界動向
この10年間で多くのエリアにおいて、老人ホームが整備されてきました。その結果、競争により施設経営の勝ち負けが明確になってきています。うまくいっていない施設は、集客に苦戦して空室が目立ったり、満床であっても客単価が低いために、赤字になっています。
■なぜ赤字経営になってしまうのか?
“私も100以上の施設をみてきましが、1番の要因は無料で介護サービスを提供していることです。「うちの施設ではそんなことはない」とおっしゃる方が多いですが、実は見えないところで頻発しているのが実態です。そしてこの事実に気づいても無料の介護サービスを改善できないことが多くあります。「介護が必要な方に対して適切にサービス提供し、その分の費用をしっかりといただく」という発想の元、売上を組み立てる基本戦略が正しく実行できていなければ、決して赤字を脱することはできません。
■改善のポイントは3つ
1つ目は、集客です。空室がある限りは何をやっても赤字を脱却できません。まずは満床化することが重要です。その上で2つ目のポイントが、介護保険サービスを提供する仕組みを適切に整えること。3つ目は施設が主体的に入居者の生活プランを設計して差し上げることです。
この記事を書いたコンサルタント
沓澤 翔太
デイサービス、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどの新規開設、収支改善、異業種からの介護事業への新規参入支援などを手がける。現在は、主としてデイサービスや有料老人ホームの利用者獲得や新規開設を中心にコンサルティングを行っている。 介護事業のコンサルティングの他、療養病床の転換や訪問診療など、医療業界のコンサルティングや、医療器具の販売促進についても実績を持つ。