ケアマネ営業、まだやりますか?
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いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の前田と申します。
近年、介護業界を取り巻く環境は厳しさを増しており、特にデイサービスにおいては、利用者獲得競争の激化、制度改正による収益の圧迫など、多くの課題に直面しているのではないでしょうか。
「毎日ケアマネジャーへの営業に時間を費やしているが、なかなか利用者の増加に繋がらない…」 「正直もう近隣のケアマネ営業はやり切っている。なのに稼働率が上がらない…」
もし、少しでもこのような悩みを抱えていらっしゃるなら、今回のメールマガジンはきっとお役に立てるはずです。
高齢者向けデイサービスの新しい選択肢~共生型デイサービス~
1. デイサービスの新たな視点「共生型デイサービス」という選択
全国に40,000事業所以上も存在するデイサービス業界は、少子高齢化という時代の波を受け、その役割と存在意義が改めて問われています。従来の介護保険サービスという枠組みに留まるだけでは、多様化する利用者ニーズに応えきれず、競争激化の中で事業を継続することさえ困難になりかねません。
このような厳しい状況を打破し、未来へと繋がる新たな活路を見出すために、今、注目を集めているのが「共生型デイサービス」という新しいコンセプトです。従来のデイサービスが主に高齢者の方々を対象としていたのに対し、共生型デイサービスは、障害のある方や子どもなど、多様な世代の方々が共に過ごせる場を提供できます。
今回は、そんな共生型デイサービスの全貌を解き明かし、その魅力と可能性をご紹介します。
2. 共生型デイサービスとは?
共生型デイサービスとは、2018年に制定されたばかりの制度で、一言で表すならば、「多様な人々が共に支え合い、交流できる新しい形の通所介護サービス」です。従来のデイサービスが高齢者の方々を主な対象としていたのに対し、共生型デイサービスは、介護保険法に基づく通所介護事業所でありながら、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス(生活介護、児童発達支援、放課後等デイサービスなど)の事業所を一体的に運営することで、高齢者と障害のある方、子どもたちが日常的に交流できる環境を提供することができます。この共生という考え方の根底には、「誰もが地域の中で自分らしく暮らせる社会」の実現を目指すという理念があり、年齢や障害の有無に関わらず、人々が互いに尊重し合い、それぞれの能力や個性を活かしながら、共に活動することで、孤立を防ぎ、社会参加を促進することが期待されています。
3. 高齢者デイサービスが共生型デイサービスへ転換するメリット
高齢者デイサービスを運営されている皆様にとって、共生型デイサービスの転換は前述した社会性の向上の面以外にも経営面で様々なメリットがあります。
安定した利用者の確保: 高齢者と障がい者の双方を受け入れることで、営業先を増やすことができるため、利用者の確保が安定し、経営の安定化を図ることができます。
初期費用0:共生型への転換は、既存の高齢デイの職員のみで転換することができ、新たに人員を採用する必要がなく、初期費用はほとんどかかりません。
競合との差別化:共生型デイサービスは全国的にもまだまだ少なく、今始めることができれば、近隣のデイサービスとの差別化をすることができます。
このように、共生型デイサービスへの転換は、「社会性」「収益性」の双方で、大きなメリットがあります。そこで、実際に高齢者デイサービスから共生型への転換での大成功を納めた事例をご紹介させて頂きます。
4.共生型転換後、稼働率55%⇒95%のV字回復成功事例
合同会社ふくろう様の事例
合同会社ふくろう様が運営されていた2ヶ所の地域密着型高齢者デイサービスは、2017年頃から利用者が減少し始め、稼働率は55%にまで低下、売上も大幅に減少していました。さらに入浴介助を中心としたサービスはスタッフの負担を増大させ、ケアマネージャーへの営業努力も実を結ばないような状態が続いていました。この経験から、従来の介護保険事業一本足打法からの脱却を強く意識するようになり、「地域密着型デイ×生活介護」の共生型への転換を決意され、業績V字回復を達成されました。
転換後の数値
5. 共生型の懸念点
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。デイサービスの新たな形として「共生型デイサービス」の魅力をご紹介してまいりました。共生型デイサービスの魅力について、少しでもご理解いただけたなら幸いです。共生型には多くの魅力がある一方で、下記のような懸念点をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
★高齢者デイサービスのみを運営してきた職員が、障がいのある利用者を急に受け入れることに抵抗を感じるのではないか。
★障がいのある方に対して、どのようなサービスを提供すれば良いのか分からない。
★共生型に転換することで、既存の利用者が離れてしまうのではないか。
そこで今回、共生型デイサービスを開始し、業績V字回復を達成した事例をご紹介するオンラインセミナーを開催いたします。セミナーでは、成功事例としてご紹介した合同会社ふくろう様の代表社員である沢田知也様を講師にお招きし、成功までの軌跡から具体的なアクションまで詳細にお話しいただきます。既存の高齢者デイサービスの将来に不安を感じている方や、共生型デイサービスへの転換をご検討中の経営者様はぜひご活用ください。
デイサービスが”共生型”を始めて業績V字回復セミナー
