【100事例公開】赤字経営から”儲かる”施設にするには?
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船井総合研究所の鈴木 康祐です。
■■介護施設の現状とこれから
2023年に入り、はや1ヵ月が過ぎました。
皆様の法人、事業所の運営状況はいかがでしょうか。
直近の介護事業者の収支状況について、
福祉医療機構の経営分析参考指標では、
社会福祉法人の赤字経営の割合は約25%
となっています。全体の約1/4が赤字ということとなります。
現在黒字の事業所においても営業利益率は平均3%と
低い数値となっております。今後コロナ感染症のような
外部環境の変化によって、赤字に転落してしまう
リスクを秘めています。
また、来年2024年には報酬改定も控えております。
ケアマネジメントの有料化や2割負担の対象者拡大などについては
結論が先送り持ち越す考えが示されており、結果的に小粒の改定と
なるのではないかと予想されております。
しかし、保険報酬が大きく増額することは予想できず
現在よりも生き残り続けるために、苦戦を強いられる可能性があります。
私個人は年末からこの2月にかけて約50の事業者様と
運営課題の解決に向けてコミュニケーションを取らせていただく
機会がありました。
介護施設の経営者様・施設長様とお話をさせていただく中で、
「満床なのに赤字、何が悪いのかわからない」
「問い合わせがめっきり少なくなって売上が厳しい」
「施設長は人がいないというけれど人件比率70%を超えている」
「人が全く採用できない。人材紹介に80万払っている」
「黒字、安定している施設はどんなことをしているのか?」
「うちのような規模で参考にできる情報はないか?」
など沢山のお声を頂戴しました。
本日は赤字の事業所がなぜ赤字なのか?
良い解決方法はあるのか?
様々なご相談の事例より体系化した知識を
お伝えします。
■■介護施設の赤字改善の考え方とは?
まず介護施設は「売上の上限が決まっている」
という前提から戦略を考える必要があります。
改善を行なうにあたり、稼働率(入居率)によって
実施事項が異なります。(※全ての法人・事業所で同様ではありません)
①稼働率 (入所率) が低い事業所の場合
>【優先事項】利用者の確保
➁稼働率 (入所率) が高い事業所の場合
>【優先事項】支出 (人員体制) の見直し、単価(加算)の見直し
上記の2点に分けて課題を整理した上で
以下の対応策を検討します。
①稼働率・入居率が低い事業所が取り組むべきこと
利用者・入居者の確保を実施するにあたっては
商品力、販促力、対応力の3つを強化する必要があります。
競合と差別化しやすいのは①商品力・②販促力・③対応力の
順番ですが、稼働率(入居率)が80%以下の事業所については
③対応力、②販促力、①商品力の順で強化する必要があります。
その具体的なステップとしては
「STEP1」相談員(施設長)の対応力改善
・ケアマネに好かれる相談員へ、レベルアップさせる
(即時対応、報告の徹底、困難者受け入れ等)
「STEP2」集客力改善(販促力の)
・訪問営業力アップ、トークスクリプト作成
・販促ツールの改善、新規作成による拡充
・営業管理、営業会議の推進
「STEP3」特徴づくり・受け入れ基準の見直し(商品力)
・他の事業所にはない独自の特徴を確立させる
・サービスレベルを強化し、受け入れられる利用者層を広げる
となります。稼働率・入居率を向上させるにあたって、
最も重要な施策は訪問営業です。成約率の基準値が3%ですので
必要な契約数を踏まえ、営業件数を設定しましょう。
➁稼働率・入居率が高い事業所が取り組むべきこと
労働集約型の事業である介護事業において、
支出の見直し=人件費の見直しとなります。
業務量=利用者数(入所者数)に応じて1日あたりの
職員数の平準化を図り、一定の職員数で運営できることを
目指します。また、業務量=利用者数(入所者数)が同じ
であるにも関わらず、曜日によって職員数が異なれば、
現場が忙しくなるだけでなく、収益性の圧迫にもつながるため
見直しが必須と言えます。
介護事業においては、絶対的に「人」がサービスを
提供しなくてはならない部分がある。それ以外の部分で
機器で補える業務についてはICT機器で行なうことにより
人件費(支出)の削減を目指します。なお、機器を活用することは
業務負担の軽減にも繋がります。
ーーー「人」が行うべき主な業務の例ーーー
食事介助・入浴介助・排泄介助・アセスメント
起床、就寝介助・認知症対応・医療対応・送迎…..etc
ーーーICT機器を導入できる業務の例ーーー
記録、情報共有、定期巡回、申し送り
食事準備、見守り、定期巡回、シフト作成…..etc
・・・いかがでしょうか。
赤字介護を黒字化させるための実施事項としての
考え方をご紹介させていただきました。
しかし、これらはあくまで基礎的な部分であり、
実際に収支を改善するには、自社の課題ににあった
方法を正しく選択しなければ、時間と労力が無駄に
なってしまう場合があります。
上記の内容をより詳細に解説している
セミナーを開催させていただいておりますので、
ご興味がある方はぜひご参加ください。
今回のセミナーでは、実際にコンサルティングを
通して収支が改善したリアルな100の事例を皆様にお届けしております。
当日ご参加が難しい方も、
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【日時】
①2023/02/28(火) 13:00~15:00
➁2023/03/08(水) 13:00~15:00
③※参加が難しい場合、動画視聴にて受講可能
【第一講座】収益改善の基本的考え方
◎介護業界時流と問題点
◎赤字の介護事業所は””なぜ””赤字なのか?(KGIとKPI)
◎売上向上による業績アップの手法一覧
◎コスト削減による業績アップの手法一覧
【第ニ講座】売上UP!「客数と客単価を上げる具体的手法」
◎営業が苦手な管理者でも満床にする方法
◎新規問い合わせ・見学(体験)から8割以上申し込みを貰えるコツ
◎重度化対応で単価を上げる考え方
◎利用単位数を上げる考え方(訪問・通所併設)
【第三講座】コストDOWN!「人件費を適正化する具体的手法」
◎介護事業所における適正人件費の考え方
◎人件費が高いのに職員が「人がいない」と嘆く理由
◎ICTを活用せずに明日からできる業務改善手法
【まとめ講座】課題解決のためにすぐ取り組むべきこと
◎講座の重要ポイントの振り返り
◎本セミナー参加者限定「無料診断」のご案内
この記事を書いたコンサルタント
鈴木康祐
従業員数1500名規模の医療法人に新卒入社し介護部門に従事。法人史上最年少の23歳で有料老人ホームの施設長を務める。不振施設の立て直しを得意としてマネジメント業務に携わる。離職率50%超えの施設を1年で離職率5%まで改善させる。120床規模の新規施設の入居率を半年間で100%にする等の実績が評価され、介護部門のエリアマネージャーに就任。 船井総研入社後は、介護業界に特化し【マーケティング:集客、営業・人財採用】【マネジメント:管理者育成・研修・人事制度・教育体制構築】など幅広いテーマで組織活性化のコンサルティングを実践。業界経験があるからこそ現場の事を理解し、巻き込みながら 動かしていくスタイルが多くの経営者から支持を得ている。