【保存版】ChatGPTで自動化!介護現場の事故報告書作成
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いつもご覧いただきありがとうございます。
船井総合研究所の改正です。
これまで2回にわたって、ChatGPTの基本的な活用法と介護業務における活用事例をご紹介してきました。
今回は、実際にChatGPTを使用した場合の入力例と出力例をお見せし、具体的な活用方法をご紹介します。
現在ChatGPTを使用する中で「思ったような回答が出てこない」とお困りの方でも、これからChatGPTを使用される方でも、すぐに実践できる内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
事故報告書作成の実践例
ご紹介するのは、ChatGPTを活用して事故報告書を作成する場合の実践例です。
事故報告書を作成する際、文章作成にかかる時間を削減したいと思われている方は多いのではないでしょうか。
そのような場合、ChatGPTに代わりに文章を考えてもらうことで、作成時間を短縮することができます。
事故報告書の文章を生成する場合、ChatGPTに対して以下のように入力します。
【入力例】
あなたは優秀な介護職員です。
以下の#情報をもとに#制約条件に従って、事故報告書を作成してください。
#情報
・要介護3
・夜中にトイレで転倒
・右足を骨折
・職員が不在であった
#制約条件
・具体的かつ詳細に出力すること
#出力形式
・発生時の対応
・事故の原因分析:{本人要因、職員要因、環境要因の分析を記載}
・再発防止策:{手順変更、環境変更、その他の対応、再発防止策の評価時期および結果等を記載}
このようにChatGPTに入力する文章のことを”プロンプト”と呼びます。
ChatGPTからの回答を思い通りの内容に近付けるためには、この”プロンプト”の書き方を整理することが重要です。
今回の場合ですと、「情報」として事故の内容をまとめた上で、「条件」や「形式」という項目で回答の方向性を指示しています。
この「条件」や「形式」は、事故報告書を作成する際にはいつでも同じ内容を入力することになるので、実質まとめるべき内容は「情報」だけということになります。
こうしてChatGPTに対する”プロンプト”を整理すると、以下のような回答が返ってきます。
【出力例】
①発生時状況、事故内容の詳細
〇〇年〇月〇日、夜中(深夜2時頃)、要介護3の利用者様がトイレに向かう際、転倒事故が発生しました。
転倒の結果、利用者様は右足を骨折しました。
事故当時、当該利用者様の近くに職員がおらず、職員の不在が確認されています。
②事故の原因分析
本人要因: 夜間の移動時、要介護3の状態で転倒リスクが高い状況であった。
職員要因: 夜間の巡回が行われておらず、職員の不在が影響した可能性がある。
環境要因: トイレまでの動線に手すりが不足していた、または照明が十分でなかった可能性がある。
③再発防止策
手順変更: 夜間の巡回頻度を増やし、利用者の動向を定期的に確認する体制を整備します。
環境変更: トイレまでの動線に手すりを設置し、夜間用のセンサーライトを追加します。
その他の対応: 夜間のトイレ利用について、ポータブルトイレの導入を検討します。
再発防止策の評価時期および結果: 再発防止策の実施後、1か月後に効果を検証し、必要に応じて改善を行います。
ChatGPTが「情報」を読み込み、「条件」や「形式」の指示に沿って回答を出力してきてくれました。
入力する情報量に応じて生成される文章の内容が変わりますので、必要に応じてプロンプトを調整することで、読み込ませた情報文章を生成してくれるようになります。
ですので毎回出力される回答を一度確認しておくと、有効的に活用できるようになります。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したのはすぐに無料で実践できる使い方になりますので、まずは試しに実践してみていただければと思います。
その他の実践例についても学べるセミナー
2週間後、船井総研では、介護事業向けに特化したChatGPTの活用方法をお伝えするセミナーを開催します。
今回ご紹介した事故報告書の作成以外にも、各業務に応じた活用方法や活用時のポイントについて多く学べる内容となっています。
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