結論からお伝えすると、小規模多機能の経営が苦戦する理由は、
「誰に」利用してもらうサービスなのかが不明瞭になっているからです。
下記は、簡易的に「利用者の状態」と「介護サービス」を軸に介護サービスを分類したものです。
■介護サービスの分類
① 軽度 × 在宅 ⇒ デイサービスや訪問介護など
② 中重度 × 在宅 ⇒ 小規模多機能
③ 重度 × 在宅 ⇒ 看護小規模多機能
④ 軽度 × 施設 ⇒ 有料老人ホームなど
⑤ 中重度 × 施設 ⇒ グループホーム
⑥ 重度 × 施設 ⇒ ナーシングホーム
上記の分類を行った際に、
②に対してのサービス提供を行うのが、小規模多機能です。
①や③に該当する方(例えば、要支援者であるにも関わらず毎日デイサービスに通いたい方や施設入所ができないからロングショートで預かってほしい方など)を無理やり小規模多機能で受けてしまうことが苦戦を招く最大の原因です。
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この記事を書いたコンサルタント

森永 顕成
新卒で船井総合研究所に入社。 専門はデータと事例を活用したシニア関連事業の 戦略策定と実行支援コンサルティング。 既存事業の収支改善、高収益化支援を得意としており、 中小・中堅企業から地域一番企業まで 幅広いクライアントの経営支援を行なっている。