報酬改定後に、介護業界の経営者様からよくいただくご質問に、以下のようなものがあります。
「介護予防に特化したデイを考えていたが、今回の報酬改定で困難になってしまった」
「要介護1・2の保険外しに備えたい。いまの利用者にも要支援者が多いので、要支援者向けの何か良い事業はないか?」
「通いの場を運営しているが、今後も利益が見込めるようなビジネスモデルではなく、このままでは撤退せざるを得ない状況。何か良い解決策はないだろうか?」
本コラムでは、このようなお悩みを解決するために船井総合研究所が参入を推奨している
介護予防サービスの答えとなる新業態「5回転デイサービス」について解説いたします。
要介護1・2の保険外しの備えにもなる、介護予防事業ですので、ぜひご覧ください。
■5回転デイサービスとは
5回転デイサービスとは、10名定員のデイサービスです。
「要支援者」を対象に
「1回60分」の短時間のリハビリを
「1日50名(定員10名×5回転)」に向けて
提供します。
5回転デイサービスでは、
元気高齢者(要支援者)2~3名に対して、
セラピストが1名つき、セミパーソナルジムのような形で
リハビリサービスを提供を行います。
利用者の自己負担は、介護保険適用のため1回あたり約500円となっており、
費用負担が少なく、介護予防に適した運動サービスを受けることができます。
■5回転デイサービスの収支構造
まずは、売上についてです。
利用者の自己負担は1回あたり約500円ですが、
事業所売上としては、1回5,000円の収入を得ることができます。
定員10名で1日に5回転でのサービス提供を行うため、
1日の最大売上は、5,000円×10名×5回=25万円となり、
月の最大売上は、25万円×20日間(平日営業の場合)=500万円を上げることが可能です。
稼働率が90%と想定すると、月売上450万円の売上を上げることができます。
稼働率37.5%(登録者75名)で単月黒字となりますが、施設が受入可能な登録者は200名と、単月黒字達成後の営業利益額の天井が高いことが大きな強みです。
次に、支出(主に人件費)についてです。
介護保険の総合事業と呼ばれる区分で運営を行うことで
事業所開設時は人員3名から開設することができ、
稼働率90%時にも人員5名で運営を行うことができます。
そのため、人件費率を40%未満で運営することができ、
最大の営業利益率が50%を超えることもできる話題の新業態です。
■ご案内
このたび2024年8月・9月に、
5回転デイサービスのモデル企業の株式会社PLASTの代表取締役社長の廣田様より
本事業についてご講演いただける機会をいただきました。
ご関心をお持ちの経営者様は、オンラインセミナーの詳細が記載されております、
次のページを是非ご覧くださいませ。
この記事を書いたコンサルタント
武藤慶太郎
介護、歯科医療、人材紹介、地方創生等の業界を経てシニアライフコンサルティングチームに所属。新規事業開発の経験が豊富であることを特徴とするコンサルタントであり、現在に至るまで50社以上の公的介護・医療保険外事業(完全自費リハビリ事業・予防リハビリ総合事業等)の新規開設に携わる。マーケティング戦略に強みを持ち、中でも「Webマーケティング」においては業界問わず定評があり船井総合研究所自体のWebマーケティングも担当している。戦略立案から、具体的な広告戦略、サイト改善までWeb全般のサポートを行う。