いつもメルマガをお読み頂きましてありがとうございます。
船井総合研究所の鈴木 康祐です。
入居率が高くても、併設サービスを適正に算定できていないと
黒字化が困難な業態であるサ高住・住宅型。
単価を上げる一番わかりやすい方法は、重度者を受け入れる事です。
船井総合研究所のセミナー等で「サ高住や住宅型訪問看護を付加して
ナーシングホーム化をする」という方法を目にされた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
業態付加し体制を変えることができれば売上改善に直結するため
理想的ではあります。しかし、人員の採用や育成などの工数もかかる為
すぐには舵を切れない法人様も多いかと思います。
本日はそんな状況でもできる、収支改善のための方法を
お伝えいたします。
介護保険サービス適正算定の基礎を徹底すること
まずはサ高住、住宅型の収益構造について整理をすると
【売上構成要素】
①家賃収入(自社物件の場合)
➁食費収入(厨房ありの場合)
③管理費(水道光熱費等)
④サービス費(自費など)
⑤介護サービス報酬
となります。①~④の項目に関して、
例えば➁の食費収入があっても
食材仕入れコストと厨房人件費などが発生するため、
収支差はほぼ0になるケースが多いです。
この業態において利益を期待できる項目は
⑤の介護サービス報酬のみと言えます。
適切に自社の訪問介護や通所介護などの
介護保険サービスを利用していただく事で
黒字化を達成、継続する事ができます。
全施設共通で必要なのが「単位管理表」という
入居者ごとに限度単位数がいくらで、そのうち
何%ケアマネジャーがプランを組んでいるか、
さらにそのうち自社の介護保険サービスを何%
使っているか、という要素を可視化するツールを
毎月作成し、活用する事です。
もし現状で、サービスが必要なのにうまくプランに
反映されておらず報酬が少ない対象者がいる場合は
見直しの流れは以下のようになります。
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①単位管理表を作る
(自社ケアマネがいるならケアマネ、いなければ施設長)
➁サービス検討会議を構築
(訪問介護、看護、デイなど併設サービス責任者)
③見直し利用者をピックアップする
④具体的な見直しプラン案を作る
⑤家族に説明する
⑥ケアマネに提案する
➆プランに反映してもらう
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管理をしていくにあたってのKPIを2点紹介します。
[消化率]‥
単位限度額に対して何%単位を使用しているのかの割合。
例)使用16,000 / 限度25,000単位=消化率64%
「利用率」‥
消化単位数に対して何%自社サービスを使用しているかの割合。
例)使用11,000 / 限度16,000単位=利用率68%
です。この2点に関して
消化率‥80%目標、利用率70%目標となり、
それよりも数値が低い方から理由を洗い出し
見直し戦略を検討していきます。
【無料レポート有】赤字のサ高住・住宅型を黒字化するテクニック
いかがでしたでしょうか。
本記事ではあくまで全体像をお話させていただきました。
船井総合研究所では、サ高住・住宅型の売上改善についてまとめた
レポートをお届けしております。
ダウンロードに関しては完全無料ですので、お気軽にご覧ください。
記載された情報が少しでも貴法人の運営のお役に立てますと幸いです。
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この記事を書いたコンサルタント
鈴木康祐
従業員数1500名規模の医療法人に新卒入社し介護部門に従事。法人史上最年少の23歳で有料老人ホームの施設長を務める。不振施設の立て直しを得意としてマネジメント業務に携わる。離職率50%超えの施設を1年で離職率5%まで改善させる。120床規模の新規施設の入居率を半年間で100%にする等の実績が評価され、介護部門のエリアマネージャーに就任。 船井総研入社後は、介護業界に特化し【マーケティング:集客、営業・人財採用】【マネジメント:管理者育成・研修・人事制度・教育体制構築】など幅広いテーマで組織活性化のコンサルティングを実践。業界経験があるからこそ現場の事を理解し、巻き込みながら 動かしていくスタイルが多くの経営者から支持を得ている。