新規開設の5年後に訪れる経営危機を回避する方法
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執筆者:船井総合研究所 医療・介護支援部 沓澤 翔太
こんにちは。今回は、沓澤 翔太が担当します。
私は、新卒で介護会社に就職し、現場の介護職、介護施設の施設長、年商100
億円規模の介護会社の事業再生を経験し、現在に至ります。
今日は、施設系介護事業者は新規開設5~7年目頃に経営危機に直面することが
よくありますが、そのメカニズムと、そのリスクを回避する方法についてお話致
します。
介護施設をオープンする際、これまで多くの施設は「競合他社に対する価格優位」
「建物のきれいさ」で入居促進していきました。
開設から5年の間、地域では複数の競合施設がオープンしており、その施設の多
くは既存施設の価格を下回ってきます。
建物のきれいさも、価格も、競合他社に勝てなくなってしまうのです。
入居率が下がっても借入返済は続きますから、資金繰りが困難になるリスクが潜
んでいるのです。
建物のきれいさで劣る、価格も高い、という環境下で、いかにして競合に勝つか?
ズバリ、サービス品質の高さです。
5年のあいだには、多くのご入居者様と出会います。
日々のサービスの積み重ねを、施設のノウハウとして蓄積しておくのです。
そうすれば、競合他社にサービス品質で優位に立つことができ、建物や価格に依
存せず、高い入居率を維持できます。
しかし、ただやみくもに日々のサービスを提供していくだけでは、スタッフには
経験値が蓄積されていきますが、施設にノウハウは残りません。
では、どんな取り組みをすれば、施設にノウハウが残るのか?
ポイントは以下3つです。
1.ケアプランの運用を中心に置いたサービス提供を徹底している
2.1つ1つのケアのやり方やポイントを明確にし、すべてのスタッフに定着す
るまで育成している
3.ご退去の度に、その方の入居から退去までのサービスを振り返り、より良い
サービスを模索する活動をしている
入退去や入退職の推移だけでなく、日々のサービス内容とサービス品質の向上に
関心を持つことが、未来の業績をつくります。
5年目未満の施設だけでなく、今後ますます競争が激化していきますから、すべ
ての介護事業者が取り組むべきテーマです。
【02】セミナー講座のご紹介
■営業利益率30%!デイサービス経営革新セミナー(1/4)
<Part1>「2015年介護報酬制度に大激震!デイサービス主要各社の動向とは!?」
執筆者:船井総合研究所 医療・介護支援部 今村 大樹
皆様こんにちは!船井総合研究所 医療・介護支援部の今村大樹です。
こちらのメルマガでは今年4月に開催され50名以上の介護経営者様に
お集まりいただいた「デイサービス経営革新セミナー」の
内容からPart1『事業環境の変化とデイサービス主要各社の動向』をご紹介します。
■事業環境の変化について
2015年4月に介護報酬が改定されました。
皆様もご存知の通り今後の方向性としては、「高齢者が自宅で最期を迎えるために
【在宅】でも安心して24時間365日、切れ目なく必要な時に必要な医療や介護のサ
ービスを受けられる仕組み」を作ること。
すなわち地域包括ケアシステムの構築が主たるテーマでした。
各事業者が対策を打たれているように直近の介護報酬改定への対応と同時に、
今後の報酬改定の方向性を読み、対応していくことがとても重要になって参ります。
■ニューシルバー世代の台頭
皆様が置かれる外部環境の重要な変化の一つに【ニューシルバー世代】が挙げられ
ます。
ニューシルバー世代とは1945年から1950年に生まれた団塊の世代を指し今後5年の
間に要介護者のボリュームゾーンになっていきます。
この世代は現在の要介護者と異なり高度成長期の消費を経験してきた世代ですので、
消費のプロであり、「サービスに対する目利き力のある層」と言われております。
この世代には「価値を認めないもの(成果の見えないサービス)にはお金を支払い
たくない」という消費に対する特徴があります。
今後皆様は消費に対しこだわりを持った世代を対象に介護サービスを提供していか
なければなりません。
ゆえに「うちの介護サービスを受ければ身体機能が回復する」や「うちのデイサー
ビスに通えば認知症が改善される」などの明確な成果が求められてきます。
■デイサービス主要各社の動向
これらの外部環境の変化に対しデイサービス各社はどのような対応を考えているのか。
2015年に入り弊社船井総合研究所はデイサービス各社へのヒアリングを行いました。
その結果、各社が取られている戦略は大きく以下の4つに分類されます。
①現在のデイサービス運営の日数・時間を延ばす
②現在のデイの稼働率を上げる。加算を取得する
③新しいデイモデルへのリニューアルを実施・検討する
④デイサービス以外の新たな介護サービス(入所系・訪問サービス)を模索する
上記のように各社の動向には大きく2つの流れがあることが分かります。
まず、すぐにできることとして①と②が挙げられます。
営業機会と利用率を増やすことで報酬改定への対応をしていくという狙いです。
一方で③や④といった【大きな経営判断】を行う事業者が多いこともヒアリングに
よって分かりました。
③や④に着手される事業者の狙いとしては短期的な対策・対応ではなく、業界動向
の長期的な流れに自社の事業モデルを合わせることで長期的な安定経営を実現させ
ていくという狙いがあります。
次回Part2では【大きな経営判断】を行い、高い収益性と社会性を実現したデイサ
ービスの最新事例をご紹介いたします。
次回メールマガシン「営業利益率30%!高収益型デイサービスの最新事例」をご期
待下さい。
ここまでご覧いただきましてありがとうございました。
【03】介護関係のセミナー・研究会のご案内
<介護サービス経営研究会(※初回参加無料)>
テーマ:全国の介護事業所 成功事例連発紹介!
/study/100457/
日 時:
・東京会場:8月21日(金) : 9時~13時
※初回無料でご参加いただけます!
★下記のメールアドレスまで、参加したい希望の旨をお知らせください
追って船井総研から連絡をさせて頂きます。
kaigo-keiei@funaisoken.co.jp
<セミナー情報>
◆(集中指導)介護業界向 評価賃金制度づくり勉強会
/seminar/230106/
日 程:
【第1回】8月24日(月) 13:00~17:00
【第2回】9月25日(金) 13:00~17:00
【第3回】10月8日(木) 13:00~17:00
【第4回】11月12日(木) 13:00~17:00
【第5回】12月2日(水) 13:00~17:00
【完成・導入サポート1回】
会 場:東京(各会場詳細はホームページをご覧ください。)
講 師:斉藤 美幸、中右 有美、沓澤 翔太、管野 好孝、加藤 さおり
◆入居施設活性化セミナー
/seminar/315644/
日程・会場:
大阪会場 9月1日(火) 12:30~17:00 淀屋橋セミナープレイス
東京会場 9月3日(木) 12:30~17:00 船井総合研究所 五反田オフィス
講 師:管野 好孝、小池 彰誉
◆障害児通所支援事業参入セミナー
/seminar/315294/
日程・会場:
大阪会場 9月15日(火) 13:00~17:00 淀屋橋セミナープレイス
博多会場 9月16日(水) 13:00~17:00 TKP博多駅南会議室
東京会場 10月2日(金) 13:00~17:00 船井総合研究所 五反田オフィス
仙台会場 10月6日(火) 13:00~17:00 PARM-CITY131貸会議室
講 師:山本 貴大、奥野 泰弘
【無料経営相談】まずはお問い合わせ・ご相談ください
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https://lp.funaisoken.co.jp/mt/form01/inquiry-S036.html?siteno=S036
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kaigo-keiei@funaisoken.co.jp
この記事を書いたコンサルタント
沓澤 翔太
デイサービス、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどの新規開設、収支改善、異業種からの介護事業への新規参入支援などを手がける。現在は、主としてデイサービスや有料老人ホームの利用者獲得や新規開設を中心にコンサルティングを行っている。 介護事業のコンサルティングの他、療養病床の転換や訪問診療など、医療業界のコンサルティングや、医療器具の販売促進についても実績を持つ。