こんにちは。船井総合研究所の三浦です。
今回の『第二弾バーチャル視察ツアー』で取り上げさせていただくNPO法人シニアライフセラピー研究所は、ご利用者と250名ものボランティアの方々にやれることを最大限実施していただき、職員はできない点だけサポートをする仕組みで事業所を運営しています。これにより、ご利用者・地域の方々の生きがい創出と高収益化を実現している法人です。
第二弾バーチャル視察ツアーの詳しい情報は、下記のセミナーページよりご覧ください。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/068989
注目する点は3点です!
①250名ものボランティアの方々が、この『共生型デイサービス×レストラン(惣菜販売)』の運営に携わっています。亀吉鵠楽部(かめきちくらぶ)という『 地域の人と人を結ぶサークル』を運営し、そこから多くのボランティアの協力を得ています。亀吉鵠楽部会員になると、主催のイベントへの参加料割引や、レストラン(惣菜販売)などで3割引などの特典があります。最初はこの特典の利用のために事業所に来ることが多いが、事業所での楽しい雰囲気を味わってもらうことで、ボランティア参加を多く希望してくださります。
②『人に何かをしてもらうよりも、人に何か貢献することの方が、ご利用者の幸せにつながる』という考えのもと、ご利用者がデイサービスの調理レクとしてつくった料理・惣菜をレストラン(惣菜販売)にて一般客に提供しています。現在でも、1日約70組の地域の方々が購入に訪れます。ご利用者には調理の対価として謝礼をお渡しすることで、社会参加の実感とやりがいの創出を実現しています。
③ ②の考え方に基づき、ご利用者には事業所運営の多くのことをしていただいております。コンテンツのメインである調理レクでの調理はもちろんのこと、地域の方々への販売もご自身でしていただいています。それから、通常の介護事業所であれば考えにくい『記録』も利用者ご自身が書いています。また、とても驚きですが、利用者中心のかめきっちんでは、応募者の面接もご利用者が実施します。認知症の方もいる中で、ご利用者自身でできることを増やせるように、誰でも簡単に実施できる業務手法にすることを徹底しています。
上記の工夫により、ご利用者により多くのことを実施していただき自身の生きがいをつくると共に、地域の方々もボランティアという形で巻き込み、職員は黒子に徹してして、最小限で運営が可能になる体制をつくっています。
今後のビジョンとして、法人代表の鈴木しげ様は『すでに職員がいなかったとしても運営が回る体制ですので、2025年には人員配置が壁となる保険制度からの脱却』を掲げて事業所運営のさらなる革新に取り組んでいます。
バーチャル視察ツアーでは、上記のような疑問に代表自ら赤裸々にお応えし、またオンラインで事業所の中を見学することができます。コンセプトやビジネスモデルだけでなく、ディテールまで覗くことのできる機会は、現場主義の船井総研主催の視察ツアーならでは!
今回はコロナウイルス感染症の状況も受けて、オンライン開催とさせていただきましたが、視察先から遠方の方で事務所から視聴・参加いただけますので、ぜひこの機会をご活用いただきたく思います。
【webセミナー】第二弾 介護業界向けバーチャル視察ツアー
日時:
2020/2/8 (月)
①10:30~12:00、②13:00~14:30
2020/2/17(水)
③10:30~12:00、④13:00~14:30
お申し込みは下記URLから可能です。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/068989
この記事を書いたコンサルタント
三浦 基寛
介護業界のコンサルティングに特化。介護施設・有料老人ホームの『業務標準化』 『スタッフ定着・離職防止』『リーダー・管理者育成』を中心とした組織づくりや生産性向上のコンサルティングを得意とする。人手不足・採用難時代の中で、経営者・事業部長・管理者・リーダーといった法人内の各階層の役職メンバーを巻き込みながら、成功事例を基に手堅くコンサルティングを実施している