小規模多機能で居宅を攻略する方法

2020年4月16日配信

カテゴリ：: 小規模多機能

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みなさん、こんにちは。
船井総合研究所の森永顕成です。

小規模多機能を運営している事業所様向けにメールマガジンをお届けいたします。

セミナーや経営相談で「居宅からの紹介をいただくことができないのですが、どうすれば良いですか？ケアマネが変更になることから、使いたい放題などの案件しか紹介をもらえません・・・。」というご質問をよく受けます。このお悩みは、小規模多機能を運営されている事業所であれば、一度は直面したことのある課題かと思います。

結論から言いますと、「短期利用居宅介護制度」を活用するのが良いです。

短期利用居宅制度とは、居宅のケアマネを変更することなく、小規模多機能のサービスを短期間利用することができる制度です。緊急性が認められる場合においてですが、最大７日間（家族にやむを得ない事情がある場合には１４日まで延長可能）に限り、小規模多機能の利用が認められるというものです。この制度は、平成２７年４月から制度化されたため、まだまだ制度自体の認知度が低いのですが、この制度を有効に活用すると、お試しのような形で小規模多機能を利用することができるため、居宅からの紹介をかなり受けやすくなります。具体的に狙い目なのは、「ショートステイを探しているけど見つからない。家族からの利用頻度が増えて調整が大変･･･。」と思っているケアマネを見つけるのが良いでしょう。

例えば、名古屋のご支援先は法人内ケアマネにこの制度について周知したところ、当月に７件の反響があり、２件の新規利用者を獲得することができました。他にも全国のご支援先の事業所で同様に新規利用者を多数獲得することができています。

小規模多機能という業態は、制度特性上として認知度が低く、「定額制の使いたい放題サービス」というような印象を受けることが多いのですが、この制度を使ってケアマネから紹介を受ける中で正しい顧客像や適正な利用事例などをお伝えすることによって、継続的な紹介案件を生み出すことができるようになります。この短期利用居宅介護制度をフック商品として活用いただき、皆様の事業所でもケアマネ連携を強化していただければと思います。