皆様、いつもありがとうございます。船井総研の家徳(かとく)です。
突然ですが、今年訪問看護を開設検討中の方いらっしゃいますでしょうか
訪問看護開設のきっかけとして、
・利益率がデイサービスや訪問介護より高い
・介護保険だけでなく、医療保険も算定できる
など様々な理由があると思いますが、本日は2つ目の訪問看護における
医療保険算定について近年の訪問看護ステーション全体の傾向を
お伝えしたいと思います。
★医療保険算定動向から見る近年の訪問看護の動向★
下記は、厚生労働省が公開している訪問看護の基本療養費
(=医療保険)の算定者数の推移です。
グラフから医療保険の算定者数が増えていることが見てとれますが、
細かく内訳をみると”精神科”訪問看護
基本療養費の算定が全体の半数に迫るぐらい
急激に増えている事がわかります。
訪問看護で医療保険といえば末期ガン等、重度の方に訪問することで
算定するというイメージがあると思いますが、実は精神疾患の方に
訪問することでも医療保険を算定することが出来ます。
実は、この精神疾患に特化した訪問看護を開設する事業所が
出てくるほど”精神科”訪問看護の市場は近年急拡大しています。
★精神科訪問看護の利点★
なぜ、これだけ精神科訪問看護の算定が増えているのでしょうか
精神科訪問看護の利点は
①夜勤なし体制で運営できるため職員採用がしやすい
②利用者数が安定しやすい
の2点が挙げられます。
①について、精神科訪問看護はコミュニケーションを通じた対人関係の
改善や生活リズムの確立を補助するようなサービスが中心です。
そのため、オンコールのような緊急時の対応を求められる事が通常の
訪問看護に比べて少ないです。
下記の図は、実際に緊急訪問を行った際に、算定できる緊急訪問看護
加算の取得割合を通常の訪問看護と比較した図になります。
図でわかるように、実際に緊急訪問看護加算を取得している割合は、
通常の訪問看護の約5分の1程度であり、オンコールの勤務体制を
敷く必要性は高くないことが読み取れます。
ある法人では、オンコール体制をしかずに営業利益率を20%超え
を達成する事例もあるほどです。
②について、精神科訪問看護対象者は精神疾患の方が対象になります。
そのため、通常の訪問看護であるような利用者のご逝去等が
ほとんどありません。経営的な見方をすれば一般的な訪問看護の場合、
ご利用者のご逝去=売上減になりますが、
精神科訪問看護は、利用者数が安定しやすいのが特徴になります。
本コラムは以上ですが、この精神科訪問看護について特徴や
オススメする理由をレポートにまとめさせていただきましたので
是非ダウンロードしていただければ幸いです。
https://www.funaisoken.co.jp/dl-contents/jy-psychiatry-home_S086
精神科訪問看護2024年時流予測レポート ~今後の見通し・業界動向・トレンド~
今話題になりつつある精神科訪問看護について
レポートをまとめさせていただきましたので
是非ダウンロードしていただければ幸いです。