指標80以上で"超強化型"介護老人保健施設を運営!

三鷹ロイヤルの丘は、東京都三鷹市で平成25年4月に開設された介護老人保健施設。全床ユニット型個室という特徴を生かし、入居者様の各々のペースで生活できる施設でありながら、東京都では数少ない「超強化型の介護老人保健施設」として運営されています。
優れた在宅復帰支援機能を持ち、高稼働率を維持する三鷹ロイヤルの丘に、運営状況や入所者の受け入れについて伺いました。

介護老人保健施設
三鷹ロイヤルの丘

東京都三鷹市新川5丁目6

施設長 福岡正裕

超強化型指標82ポイントを達成

2018年度診療報酬改定で、在宅復帰率の適用が変わり、急性期一般入院料1からの入所は加算がなくなり、地域包括ケア病棟では在宅復帰率のカウントされなくなりました。また、在宅復帰率に影響を与えるリハビリ提供機能等も評価されるようになり、全部で「超強化型」「在宅強化型」「加算型」「基本型」「その他型」の5段階の評価軸へとさらに改変されました。そのような中、三鷹ロイヤルの丘の在宅復帰・在宅療養支援機能評価は、超強化型の指標の70ポイントを大きく超え、82ポイントとなっています(取材当時2019年1月時点)。

在宅復帰率の問題はありますが、入所については原則断らないことをモットーとしています。120床の入所者に対し、看護師は18名、夜勤者看護師2名おり、夜間の喀痰吸引等の医療行為も対応しています。また、要介護1、2の軽度者も積極的に受け入れています。

入所者層は幅広く、特養待ちから看取り希望者まで

超強化型の老人保健施設の運営について、理学療法士で相談室室長の竹原真也氏に話を伺ったところ、「稼働率は98%以上で、入居待ちの方もいる」とのこと。

「入所者は、近隣の大学病院、同法人の吉祥寺南病院からの紹介入所が多いですが、リハビリの意欲が高い方だけでなく、特別養護老人ホームの入所待ちの方、地域で看取りを希望されている方まで幅広い。認知症、徘徊、感染症等の受け入れも相談により入所可能とし、紹介は基本的には断りません。介護保険負担限度額認定証をお持ちの場合は、サービス付き高齢者住宅よりも老人保健施設の方が月々の負担額が少なく済むため、生活費用を理由に入所を希望されることも多い」という。

超強化型老健としては在宅復帰率が懸念されますが、三鷹ロイヤルの丘では、前述のように介護度1、2の方を積極的に受け入れています。比較的軽度な利用者に対し、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、相談員と情報共有を行ない、また、地域のケアマネージャーとの連携を行なうことで、在宅生活復帰の実績に繋がっています。

職員の離職率ダウンにも成果

昨今、介護職員の確保、離職率の低下が全国的な課題となっていますが、三鷹ロイヤルの丘では、介護職員を中心とした運営を行うことで、職員の自主性を尊重し、やりがいを持ってもらい、業務改善に繋げています。結果として、離職率を大幅ダウンすることに成功しています。

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