子連れ出勤成功事例
介護事業所に子連れ出勤制度を導入し、採用単価6万円が1万円に!
全国の中小介護会社を中心に少しずつ広がりを見せている子連れ出勤制度。子供を連れて職場に出かけ、仕事をするというワークスタイルは、「育児中も社会参加をしたい」「出産後も仕事を続けていきたい」という女性スタッフのニーズに応えるものとして注目を浴びています。介護業界は、職員の7割~8割を女性が占める業界です。結婚し、子供を産んでも長く働き続けることを希望する女性たちを支える新たな選択肢として、「子連れ出勤制度」に取り組む、株式会社テンダー取締役管理部長山崎大輔氏にお話を伺いました。
子連れ出勤制度をなぜ導入したのでしょうか?
週三日以上働くことのできないスタッフから、「子供さえ預けることができればもっと働きたい」という声をもらったことがきっかけです。子連れ出勤制度を導入することによって、既存の職員たちがこれまでよりも多くシフトに入ってくれることは、施設としても有り難いことでしたので、導入を決めました。幼稚園~中学生までの子供たちにキッズボランティアという形で、職員の手の回らない業務をサポートしてもらっています。
子連れ出勤のメリットとは何でしょうか?
メリットは主に3つあります。
1つ目は、職員の勤務シフトの幅が広がり、出勤時間の延長や、土曜日出勤が可能になったことです。2つ目は、求職者に対して働きやすい職場であることの訴求を行うことで採用単価を抑えられたことです。子連れ出勤を導入してから採用人数も増え、採用単価も6万円から1万円に抑えることができました。3つ目は、ご利用者様・ご家族の満足度が上がり、口コミが広がったことです。
子連れ出勤制度導入により、周囲からの反響はいかがでしたか?
船井総研の介護サービス経営研究会の情報交換会で子連れ出勤制度を発表させていただいたのですが、参加されている会員様やコンサルタントからの反響があり、採用施策として多くの介護会社様が導入をされたと聞いています。そういった経緯から、2017年介護サービス経営研究会の総会では、MVPに選出され表彰をしていただき、嬉しく思っています。
今後の展開について教えて下さい。
今後、会社としては人材活用による経営の安定化と業績アップを図ることで、ご利用いただきやすい施設運営を行っていきます。またご利用者には子供と触れ合うことで、心と体を健康に保ち、前向きで明るい毎日を過ごしていただきたいと考えております。さらに、子供にとって親と一緒に過ごせる時間を増やすことで、家で孤独を感じることなく、親の愛情とご利用者のやさしさに触れることで、感受性豊かな心を育んでほしいと思っています。
そういう循環が起きることで、お子さんのいる職員にとって働きやすい職場が必然的に生まれ、そのほかの
スタッフの業務も軽減され、法人にとっての利益につながっていくと良いと思います。より働きやすく、ご利用者に満足していただけるような会社を目指していきます。
船井総合研究所の介護サービス経営研究会では、日々の介護事業経営のなかで生まれた成功事例を共有し合う情報交換会に加えて、例会毎のテーマに沿ったゲスト講師による講座と介護業界専門の経営コンサルタントによる実践事例講座を聴講することができます。即実践可能な成功事例に出会える、介護業界最大の会員数を誇る経営勉強会となっており、総勢120法人以上の介護会社様にご入会いただいています。介護事業経営の最前線にいる経営者様とコンサルタントが集う会員制勉強会だからこそ得られる最新事例を、皆様の法人運営のヒントにされてはいかがでしょうか?
これまでご参加いただいてない介護事業経営者様に限り、1度だけ無料でご参加いただけます。ご興味のある方は、以下のページから詳細をご覧下さい。
担当コンサルタント
森永 顕成
株式会社船井総合研究所 介護・福祉グループ 施設介護チーム船井総研に入社後、様々なBtoCビジネスを経て、介護業界の経営コンサルティングに特化。
利益体質の法人作りをサポートする新人育成体制の構築、社内基準の標準化、生産性を上げる人事制度構築など、マネジメント領域支援を得意としている。
現場主義・事例主義・結果主義を信条とし、成功確率の高いコンサルティングを志向。
親身な対応、熱心な仕事ぶりから、厚い信頼を得ている。