【障がい福祉】中高生向け放課後デイ成功のための3つのポイント
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皆様、こんにちは。
福祉チームの中谷文哉です。
すでに事業所数が1万件を突破した、「放課後等デイサービス」ですが、競合が多い中でも集客と稼働率アップに成功しているモデルがあります。最近、増え始めた「中高生向け」の放課後デイ、いわゆる「就労準備型放課後デイ」です。
一般的な放課後デイは小学生対象がほとんどなのですが、就労準備型放課後デイでは、中高生を対象として高校卒業後の就職を目指したサービスを行う放課後デイです。
船井総研としては2年前から開設のお手伝いをさせていただき、北海道から沖縄まで多数の開設・収益化を成功させることができました。今回はその成功のためのポイントを3つお伝えいたします。
(1)地域の「ニーズ」をつかむ
就労準備型放課後デイの主な利用の対象になるのは、特別支援学校や中学校、高校の生徒になります。そのため学校関係との連携は不可欠になります。逆に連携ができないということになれば集客にも苦戦しその後の就職に向けての準備も様々な課題が生じます。また、放課後デイの利用時間は部活動や習い事の時間とかぶります。しかし、「就職」に向けた具体的な支援をしているサービスは地域にないのでそのニーズを放課後デイがつかんでいくことが重要です。
地域の状況を開業前からしっかりと把握し、地域が求めているサービスであることを明確に示していくことが大事になります。
(2)利用者を飽きさせないサービスの充実
放課後デイは一般的に1度契約すれば利用の解約になることはあまりありません。これは利用するための決定権が親にあるため、親が通わせたいと思えばそのまま継続して利用するためです。しかし、中高生は異なります。中高生はすでに自立している利用者も多いので飽きてくればやがて利用しなくなり、解約になってしまいます。そのため「飽きさせない」工夫が通常の放課後デイよりも求められます。ただイベントやレクリエーションで差別化するのではなく、SST、パソコンなどの就職につながるための授業や職場体験実習を通じて利用者が飽きない努力を継続することが求められます。
(3)スケジュール・数値管理の徹底
早期黒字化達成のために必要なのは集客施策とそのスケジュール管理の徹底です。すでに競合が増えている放課後デイ業界では集客施策をしなければ利用者が増えません。訪問営業による紹介の促進や、WEB集客、イベント集客の3つの柱が必要です。特に早期黒字化のためには開所前から黒字化までの明確な集客スケジュール作成とその管理・実行が重要になります。また、稼働率が上がってきたタイミングでは利用回数・キャンセル率・一人当たりの利用回数など「KPI」数値の管理がかなり重要です。KPIの管理を怠れば後々運営面に支障をきたします。スケジュール・数値の管理という当たり前のことになりますが成功のためにはこの「管理」を特に注意していただくことが必要です。
以上が3つのポイントでした。
多くの就労準備型放課後デイの開設をご支援させていただきましたが上記3つをおさえられている会社様は比較的早く単月黒字化し、地域に貢献しながら事業展開に進めておられます。今後、中高生向けの放課後デイの開設を検討されておられる方は3つの成功ポイント、ぜひおさえていただければと思います。
船井総研ではこの「中高生向け放課後デイ」の立ち上げ方法についてより具体的に手法を解説するセミナーを開催いたします。ご興味がある方はまず下記のURLよりレポートをご覧ください。
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この記事を書いたコンサルタント
中谷 文哉
大学卒業後、船井総合研究所に新卒入社。 運動学習特化型放課後等デイサービス、専門特化型の児童発達支援事業所、多機能型事業所の新規開発・業態転換・活性化をメインにコンサルティングを行う。現在は、「一般就労」を実現すべく、就労移行支援、就労継続支援A型、就労準備型放課後等デイサービスの新規開発・業態展開・活性化も手掛ける。 採用・集客からカリキュラム構築まで、現場に寄り添ったサポートを行う。