就労継続支援A型 報酬スコアアップの準備、はじめてますか?
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皆様、こんにちは。
株式会社船井総合研究所の中谷文哉です。
新しい報酬体系になって、すでに半年が経過しておりますが、皆様の事業所では適切な加算を取得できておりますでしょうか?
就労継続支援A型では、これまで主軸だった「施設外就労加算」がなくなり、基本報酬も新たな「スコア方式」に変わっております。
このスコアですが、前年度の実績を求められますので、2022年3月までの取り組みが2023年4月以降の報酬に影響されます。そのため、そろそろ報酬スコアの点数を意識した取り組みが必要になります。
今から特に意識しなければならない項目は下記です。
①利用者の勤務時間
報酬改定前と同様に利用者の平均労働時間がスコアに反映されることになります。こちらが4時間以上に達していないとスコアは低くなる仕組みになっております。これまでの勤務時間を計算していただき、3月までにどのような実績にしなければならないか対策を立てる必要があるでしょう。
こちらの対策を考えることが利用者の就労支援につながるのでぜひ一度、計算していただければと思います。
②多様な働き方の実績
報酬改定により新たに設定された項目ですが、こちらはぜひ満点をとっていただきたい項目です。
この項目は基本的に「就業規則への記載」があって、さらに「活用の実績」があると高評価されるものになります。
そのためまずは、スコアの評価内容を確認し自法人の就業規則を一度確認しましょう。
ただ、スコアのためだけに制度をつくって、実績をつくるのではなく、今回の機会を活かして利用者が働きやすい環境を整備いただきたいと考えています。
③支援力向上の取り組み
こちらもぜひ満点をとっていただきたい項目となります。
すでに取り組みを実施できている事業所も多いのではないかと思いますが、早めに検討いただきたいのが「視察の実施」と「視察の受け入れ」です。
特に視察の実施は候補となる企業も絞られており、早めの手配と実施が必要となります。
まだ実績をつくれていない方は緊急事態宣言が終わった今こそ準備を検討していただきたいと思います。
就労継続支援A型は生産活動収入・利用者集客と同じぐらいこのスコアアップの取り組みが重要になります。
また、報酬を上げていく取り組みとして「加算の取得」も大きなポイントとなります。
年度末まで半年を切った今こそ、一度事業所の実績状況を振り返ることをおすすめいたします。
今回お伝えさせていただきました、「スコアの評価内容」「加算の内容」については船井総研にてチェックレポートにまとめております。下記から無料でダウンロードできますのでぜひご活用ください。
また、船井総研では、就労継続支援A型の報酬スコアアップに向けた取り組みもサポートさせていただいております。少しでもご相談があればお気軽にご連絡ください。
この記事を書いたコンサルタント
中谷 文哉
大学卒業後、船井総合研究所に新卒入社。 運動学習特化型放課後等デイサービス、専門特化型の児童発達支援事業所、多機能型事業所の新規開発・業態転換・活性化をメインにコンサルティングを行う。現在は、「一般就労」を実現すべく、就労移行支援、就労継続支援A型、就労準備型放課後等デイサービスの新規開発・業態展開・活性化も手掛ける。 採用・集客からカリキュラム構築まで、現場に寄り添ったサポートを行う。