取材記事 Youtube・オンライン相談・児童発達支援等・・様々な手段で支援を展開 株式会社ILLUMINATE様の取り組み
- カテゴリ:
- 障がい福祉
皆様、こんにちは。
株式会社船井総合研究所の中谷文哉です。
今回は弊社で取材をさせていただきました株式会社ILLUMINATE様についてご紹介させていただきます。
株式会社ILLUMINATE様は兵庫県神戸市で児童発達支援事業所「発達支援ゆず」を運営されている法人様です。公的機関という立場から障がい福祉に関わるお仕事をされていた経験を活かし、児童発達支援事業所を開所されました。講演会やSNS等を通じて、外部にも多くの情報を発信されております代表の、事業に対する想いや実際の取り組みについて記事にさせていただきましたので、是非ご一読ください。
「”通訳者”であるためのさまざまな発信活動」
元々公的機関にて勤務されていた代表ですが、公的機関のサービスと民間で事業所のサービスを区別して細分化したサービスをすることが重要であると感じていました。そして自ら児童発達支援事業所を運営することで、療育の形の一つとしてのモデルや考え方を発信していく道を選びました。
2017年に発達相談室の運営を開始します。このサービスは当時、言葉の遅れや発達の遅れについて不安のあるお子さんと保護者が来所され、言語聴覚士が言語やコミュニケーション面の評価を行い、週に一度のペースで対面サービスとして提供されていました。その中で代表はご自身の経験を活かし、運動発達面において心配のあるお子さんに対してサービスを実施されていたようです。一昨年よりzoomによるオンライン相談に形を変えて提供されており、相談には言語聴覚士である奥様と代表が参加してくださるものです。サービスを開始した当初は公費制度を利用することへの不安が大きい保護者が多く、障がい福祉サービスを利用される前の不安や疑問の解消といった相談内容が多かったようです。しかし、現在は少し傾向が変化し、療育施設に通っている中での不安やお悩みが主になっているようです。枠を設けるとすぐに満席になるとお聞きし、障がい福祉サービスの認識が以前より定着した今でも、公費制度を利用することや、療育に通わせることについて悩まれている保護者が多いという現状を感じると同時にこちらのサービスへの需要の高さが明確になりました。
取材の中で、専門家は専門家のコミュニティで完結することが多く、情報が世の中に還元されることは多いが通訳できる人がいないと感じ、”通訳者であること”を大切にされている代表の想いをお聞きすることができました。実際に神戸新聞にて「保護者が発達特性のあるお子さんをどう受け止めるか」「特性のある子への手立てのコツ」などのテーマで、特性のあるお子さんが社会の中で理解を得ていくための記事を執筆されていることや、下記に記載しております療育内容からも通訳者であることを大切にされている点が多く見受けられます。保護者だけでなく社会一般の方に向けて、理解促進のために発信されている代表の行動力に度々驚かされるばかりでした。
また「こども発達LABO.」というyoutubeチャンネルでは、理学療法士である代表と、言語聴覚士である奥様が発達障害のあるお子さんの特性や手立てなどについて発信されています。一般の保護者に向けたサービスがないと感じ開設されたチャンネルであるため、どんな人にも親しみやすい動画です。ぜひこの記事を拝読されている皆様にもご覧いただければと思います。
こども発達LABO:https://www.youtube.com/channel/UCAaMVv5UrovrhAtaWVerWrQ
「”親子で学べる療育教室”とは?」
発達支援ゆずは、児童発達支援事業所では珍しい”親子通所”を実施されております。親子通所を取り入れている理由としては、生活の大部分を占める家でのお子様との関わり方が重要であるという考えのもと、保護者の居場所としても提供することで、子育てをより楽しいと思ってもらいたいという代表の想いからでした。
ターゲティングをかなり細かく設定しているため、預かり目的の保護者様は少なく、子どものことを知りたい、理解したいという熱い想いをもった保護者が多くいらっしゃるそうです。これは公式ブログ等で保護者に向けた内容を発信していることなどが導線になっています。
面白くてためになるブログ:https://yuzu-room.jp/blog
実際の具体的な療育については約45分間の時間の中でお子さんへのレッスン時間を30~40分、保護者への説明時間を10分程度という時間配分になっています。このレッスンでは様々な遊びを行うのですが、ただ単に遊ぶのではなく、療育のプログラムを作成する前にそれぞれのお子様の評価を行い、発達記録チャート等を用いて、お子様の特性に応じたプログラムを専門知識のあるスタッフによって作成しています。また随時担当者が保護者とお話をしながらプログラムを勧めていく形式であるため、「聞きたいときにすぐに聞ける」体制を導入しており、あえてお子さんの時間とフィードバックの時間を区別しないような運営方法になっています。このようなことから、先ほども述べた”通訳者”になるということが実践されていると療育内容から感じることができました。
今回の取材の中で、療育を行うことを目的にするのではなく、療育がゼロになる社会を目指す代表の想いや取り組みについてお聞きすることができました。私自身も自分自身のビジョンを掲げるだけではなく、代表のように実際に行動に移し、実現していく行動力を磨いていこうと思います。
この度、弊社の取材を快く受けてくださった株式会社ILLUMINATEの皆様、お忙しいところありがとうございました。
株式会社ILLUMINATE様 ゲスト講演決定!
今回取材させていただきました、株式会社ILLUMINATE様のゲスト講演が決定いたしました!
10月14日(金)開催(オンライン)の障がい福祉サービス経営研究会・放課後等デイサービス経営研究会合同例会にてご登壇いただきます。
初回参加の方は無料でお試し参加(10月例会)が可能になりますのでぜひ下記よりお申し込みください。
https://lpsec.funaisoken.co.jp/study/kaigo-keiei/068062/
※参加者は決裁権者のみとさせていただきます。
※すでに障がい福祉事業に取り組まれている方、直近半年以内に開業予定の方のみに限定させていただきます。
この記事を書いたコンサルタント
中谷 文哉
大学卒業後、船井総合研究所に新卒入社。 運動学習特化型放課後等デイサービス、専門特化型の児童発達支援事業所、多機能型事業所の新規開発・業態転換・活性化をメインにコンサルティングを行う。現在は、「一般就労」を実現すべく、就労移行支援、就労継続支援A型、就労準備型放課後等デイサービスの新規開発・業態展開・活性化も手掛ける。 採用・集客からカリキュラム構築まで、現場に寄り添ったサポートを行う。