障がい者グループホームの入居率アップ方法
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皆様、こんにちは!
株式会社船井総合研究所の中谷文哉です。
昨年あたりから「障がい者グループホームを開設したが、入居率があがらない」「問い合わせが増えない」といったご相談が非常に多くなりました。
これまで拠点数が少なく、開設すれば入居者が集まるという状況だったところが、拠点数が増えたことで利用者・ご家族が選べるようになり人気・不人気の差が大きくなってきていると考えられます。
今回は障がい者グループホームの入居率アップのために必要なポイントを解説いたします。
障がい者グループホームの商品力・サービスの差別化
障がい者グループホームは他事業と比較すると商品・サービスの差別化がしにくい事業となります。
その中でも下記のポイントは差別化の要素となりますので自事業所の状況を分析してみましょう。
①対象者 男性:女性
②新築か中古戸建リフォームかマンションか
利用者・ご家族が希望される居室タイプがあります。エリア内の競合事業所の状況も確認しましょう。
③建物・居室のきれいさ
利用者・ご家族に「選ばれる」事業所であることが必要です。単に掃除が行き届いているか、という視点だけではなく部屋の設備・リフォームの状況もしっかりと見直し住みやすい環境をつくりましょう。
④食事
他事業所と差別化できる要素としては「食事」があります。特に夕食については「美味しい」「食べたくなる」食事の提供をすることで差別化の要因となります。
原価等注意しながらとなりますが、工夫をすることが必要となるでしょう。
⑤職員の質
世話人の方はおそらく障がい福祉の経験がない方もいらっしゃると思います。その中で研修の仕組みや資格者を採用していくことにより重度の障がいに対応できたり、他の特性にも対応できるようになります。対応できる幅が増えることはサービスの質を高めていきます。
入居率アップのための集客施策
入居率アップのためにはしっかりと集客施策を実行していくことが必要で、そちらを継続していくことが重要になります。
下記の内容をまずは実行していきましょう。
①訪問営業
障がい者グループホームの営業活動を実施している法人は日に日に増加しています。そのため、単に営業の数だけ増やしても問い合わせにはつながっていきません。下記の項目のようにバリエーションをもって「接点を増やしていく」営業活動に取り組みましょう。
・チラシ
・FAXDM
・月間の通信・活動のしおり
また、各ツール類については、女性棟の募集であれば女性の写真を活用するなど「見せ方」を変える工夫がポイントになります。
②WEB施策
入居を検討する方にダイレクトで告知できるのが、WEB系の施策になります。まだホームページがない事業所ではすぐに作成にとりかかりましょう。また、法人のホームページ内に少しだけ掲載しているだけでは問い合わせになかなかつながりませんので集客用のランディングページの作成も検討しましょう。
そのうえで、ポータルサイトへの掲載とリスティング広告を実施することで問い合わせの獲得につながっていきます。
③内覧会イベントの開催
定期的にグループホーム内を見学できる内覧会イベントを開催しています。これによって集客機会の増加につながります。また入居の体験前に内覧ができる機会を告知することによって検討段階の見込み客獲得につながります。
皆様、ここまでお読みになっていかがでしょうか。
障がい者グループホームの入居者募集は日に日に難しくなってきています。他事業所との差別化を明確にし、集客施策を継続的に実施していきましょう。
また、障がい者グループホームの入居率アップをしていきたい方、相談をされたい方は船井総研がセミナーを開催いたします!
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この記事を書いたコンサルタント
中谷 文哉
大学卒業後、船井総合研究所に新卒入社。 運動学習特化型放課後等デイサービス、専門特化型の児童発達支援事業所、多機能型事業所の新規開発・業態転換・活性化をメインにコンサルティングを行う。現在は、「一般就労」を実現すべく、就労移行支援、就労継続支援A型、就労準備型放課後等デイサービスの新規開発・業態展開・活性化も手掛ける。 採用・集客からカリキュラム構築まで、現場に寄り添ったサポートを行う。