2年で就職者32名!月商1,500万円を達成した就労継続支援B型運営の方法
平素よりお世話になっております。
株式会社船井総合研究所の岩井でございます。
就労継続支援B型事業所を運営する上で、一般就労移行の実績向上と安定した事業収益の両立は、多くの経営者にとって実現したいことです。本記事では、2年間で32名もの就職者を輩出し、さらに月商1,500万円という驚異的な売上を達成した成功事例について、実績を支える具体的な運営ノウハウ等をご紹介します。
就労継続支援B型事業所における「一般就労」移行の重要性
就労継続支援B型事業所での一般就労への移行実績は、事業所の社会的な存在意義と評価を測る重要な指標となっています。単に作業の場を提供するだけでなく、一般就労を見据えた質の高い支援プログラムを提供することが、利用者の満足度と事業所の評価向上に直結するのです。
◆なぜ一般就労移行が求められるのか
一般就労移行が求められる背景には、利用者個人の「自己実現」への強いニーズと、社会全体の「共生社会」実現に向けた流れがあります。利用者が企業で働く一般就労を果たすことは、経済的な自立だけでなく、社会的な役割を持つことによる自己肯定感の向上に繋がります。また、行政や地域社会にとっても、福祉サービスの出口戦略として一般就労移行は強く推奨されており、実績が伴う事業所は高い評価を受け、結果として新規利用者の獲得等に繋がります。実績を積み重ねることは、事業の持続可能性を高めるための最重要課題と言えます。
◆就職者32名の実績を生んだ支援の仕組み
2年間で32名という驚異的な一般就労移行実績は、単なる偶然ではなく、緻密に計算された支援体制に基づいています。成功事例の事業所では、まず「一般就労をゴールとした逆算型支援計画」を導入しています。具体的には、利用開始時から個々の能力と希望を詳細にアセスメントし、一般就労で求められるビジネスマナー、専門スキル、そして体調管理能力を体系的にトレーニングするカリキュラムを構築しています。また、地域の企業との連携を密にし、職場実習やトライアル雇用を積極的に活用することで、利用者がスムーズに一般就労へ移行できる環境を整備しています。これにより、利用者自身が目標を具体的にイメージでき、モチベーションを高く維持しながら訓練に励むことができるのです。
月商1,500万円を達成する高収益モデルの設計
福祉事業でありながら月商1,500万円という高い収益を達成するためには、高い一般就労実績だけでなく、事業全体の生産性と効率性を高める必要があります。特に就労継続支援B型事業所の収益構造を考えると、高い稼働率と、国からの報酬のベースとなる利用回数増加、就労移行支援体制加算などが鍵となります。
◆安定的な事業継続を可能にする稼働率と利用回数増加の秘訣
利用回数増加を実現し、高稼働率を維持するためには、利用者が「この事業所に通い続けたい」と感じる満足度の高いサービスを提供し続けることが必須です。成功事例では、単なる作業提供に終わらず、利用者一人ひとりの「得意」を活かし、かつ一般就労に繋がるスキルを身につけられるオーダーメイドの支援計画を作成しています。また、スタッフは単に作業指導を行うだけでなく、メンタルヘルスケアや生活相談にもきめ細かく対応し、利用者が抱える不安や課題を速やかに解消しています。質の高い個別支援こそが、利用者の定着と利用回数増加の最大の要因です。
◆新規利用者を獲得するための効果的な広報戦略
また新規利用者の獲得も重要となってきます。Webを活用した戦略的な情報発信を行い、一般就労実績や工賃水準など、利用者が真に知りたい情報をオープンにし、事業所の「強み」を明確に打ち出すことが重要です。また、地域にある相談支援事業所や医療機関との信頼関係構築にも力を入れ、事業所の支援の質や一般就労への熱意を丁寧に伝えています。特にWebサイトやSNSでは、利用者の声や支援の具体的な様子を定期的に発信し、事業所への安心感と期待感を高める工夫を凝らしています。
◆終わりに
本記事では、「2年で就職者32名、月商1,500万円」を達成した就労継続支援B型事業所の成功ノウハウを、一般就労移行、収益モデル設計、利用回数増加の三つの視点から詳細に解説しました。この成功は、利用者本位の支援を徹底しつつ、事業の生産性と効率を追求した結果です。特に、一般就労への強いコミットメントと、それを実現するための質の高い支援が、高実績と高収益を両立させるカギとなります。
これらの具体的な戦略をさらに深く学びたい、ご自身の事業所でも実践したいとお考えの経営者様や担当者様へ。
本記事で紹介させていただいた成功事例企業である、株式会社GEN気 下村氏にご登壇いただくセミナーを開催いたします。成功事例の詳細、そしてノウハウを体系的に学ぶことが出来ます。事業所の未来を変える一歩を踏み出しましょう。
2年で就職32名!就労継続支援B型経営者が知るべき展望と戦略
この記事を書いたコンサルタント

岩井 愛斗
大学卒業後、船井総合研究所に新卒入社。 現在は障がい福祉業界専門のコンサルタントとして、 主に就労支援事業や障がい者グループホーム、児童発達支援、放課後等デイサービスの新規開業、業績UP、事業活性化を担当している。 また、WEBサイトや生成AI活用、SNS運用による採用・集客支援も得意としている。 経営者と現場の双方に寄り添う支援を目指している。