今回は障がい者就労継続支援事業や放課後等デイサービスを運営されている、または、これから始めようとご検討されている方に特にお読みいただきたいコラムです。
現在、障がい福祉業界で事業展開のポイントとなっているのが、「一般就職までどのように支援を行っていくか」で、多事業展開を行い、様々な年代やニーズの障がい児・障がい者を支援する法人が求められています。つまり、「ワンストップサービスの展開」が注目されています。
多事業展開を行うメリット3つをご紹介します。
1.社員教育の充実
→多事業展開ができると様々なノウハウが各拠点で求められます。その結果、社員の経験する内容が増え、スキルアップにつながります。また、時には人事異動や社員の交流などで意図的に社員の経験の場を増やすことができ、1拠点だけの発想ではない組織活性化が可能になります。
2. 利用者の獲得
→ワンストップサービスを構築していることにより、特に未就学~高校生までの障がい児の保護者様は安心感を得られます。「ここにいけば一般就職のノウハウがある」「ここにいけば一般就労だけでなく福祉就労の進路の選択肢もある」というふうに将来を見越して支援を受けることが想像できるためです。このような安心感が利用者の獲得に繋がります。
3.安定した収益の維持
→多事業展開することで収益の変動を低く抑えることができます。単一的経営の場合、何らかの要因によってその事業の収益が低下してしまった場合、全体の収益が低下してしまいます。多事業展開をすると、万が一ひとつの事業の収益が低下してしまっても、他の事業柱で補うことができます。
このように、ワンストップサービスには多くのメリットがあります。
理想としている多事業展開は、やることも様々ですが、障がい福祉事業の展開は地域に大きく貢献することができる事業です。ぜひ、皆様も今から動きはじめ、次の事業展開をご検討ください。
今回、ワンストップサービスを展開されている株式会社サクラバイオ様をゲストにお迎えし、オンラインセミナーを開催します。
サクラバイオ様は、鹿児島県鹿児島市で児童発達支援、放課後等デイサービス、就労継続支援A型・B型、就労移行支援とワンストップサービスを展開されています。各事業、収益も向上しており、社会性と収益性の両輪がかみ合った事業展開が実現しております。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/064075
是非ご検討ください。
この記事を書いたコンサルタント
山本 貴大
船井総研で障がい福祉業界のコンサルティング領域を確立した第一人者。 障がい児から障がい者まで、軽度者から重度者まで、 地域でサービスを必要としている様々な方のお役に立てる法人が全国に増えることを願い、 地域密着型のワンストップサービスの構築を提案している。 お付き合い先は1事業所展開の法人から複数事業所展開の法人まで多岐に渡る。 障がい福祉業界の経営者が100名以上所属している勉強会を開催中。