障がい福祉事業の業績UP!職員が数字に強くなるためにすべきこと
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本日は、障がい福祉事業を展開される方に向けて、
業績UP・運営の効率化・サービス品質向上に繋がる〈数値管理方法〉についてお伝え致します。
私たちがご支援をしている中で、代表からよく聞くお悩みとして、
「現場職員は忙しい!とばかり言うが、目標の稼働率には達していない」
「目標数値は掲げているが中々結果に結びつかず、何が要因か分からない」
といったような代表が思い描く目標と、現場とのギャップがあります。
これらの要因は、『管理の曖昧さ』『現場の感覚値に頼る』ところにあります。
皆様の事業所内では、目標契約者数や利用回数、集客数、顧客管理、営業管理など、はっきり数値化/管理はされていますでしょうか?
といっても、普段現場に立つスタッフの中には数値管理に対して苦手意識を持たれる方や、「利益の追求・稼働率UP=サービスの質を疎かにする」と思われる方も少なくないと思います。
しかし、『障がい児の成長のための支援』『障がい者の自立のための就労支援』をより充実させ、持続的にサービス提供を行うためには、組織が健全な状態であり、日々の運営を適性化・効率化させていくことが必要となります。
そこで、現場スタッフの苦手意識を払拭し、
業績UPだけでなく、事業全体のブラッシュアップに繋がるような〈数値意識〉を身に着けるために以下の3点を抑えておきましょう。
①目標を共通認識としてもつ
まず、『数字を管理して利益を上げる』ではなく、
『数字を管理することで達成される目標』を共通認識としてもつことが最も重要となります。
例えば、
□ 空き状況を把握し、新たに集客することで、地域で支援を求めている方に利用してもらえる
□ 既存利用者の利用状況を理解することで、利用満足度を上げる
□ 運営を可視化することで働き方改革に繋がる(ひいてはサービスの質向上に繋がる)
□ 数値管理によって稼働率が上がると、職員の給与・賞与UPの可能性がある(職員満足度も向上)
など、明確に伝えることで数字が〈ただ追うだけの数字〉ではなく、〈目標達成のための手段〉となり職員に落とし込まれます。
②明確かつ具体的で、現場職員が追いやすい目標数値の設定
年間のKGI(重要目標指標)だけでなく、そこから月間・日間と逆算し細かい数字に落とし込みます。
例えば、放課後デイ(10名定員×24日営業)の場合、
月間の最大延べ利用回数は240回(稼働率100%)となり、仮に契約者数30名だと、1人当たりの平均利用回数は8回/月である必要があります。
稼働率が低い場合は、契約者数もしくは利用回数を増やす取り組みを行っていきます。
日々のサービス提供に注力される職員にとっては遠い見通しではなく、〈今、追うべき数字〉が明確であることが重要になります。
③現場職員が理解し、運用できる管理方法
日々の管理になるため、できる限り簡素化された管理方法が推奨されます。
また、目的に合わせて、『新規利用者獲得のために必要な問合せ管理表・営業管理表』、『既存利用者の満足度向上を図るための顧客管理表・利用記録』『運営効率化のための月間管理表・損益計算表』など細分化しておくと管理がしやすくなります。
船井総研では、管理ツールとしてGoogleのスプレッドシートやドキュメントを推奨しております。
オンライン版のエクセル、ワードのイメージで、いつでもどこでも誰でも、最新の情報を閲覧することが出来ます。
いかがでしょうか。
以上3点が整頓され、しっかりと認識・運用されると、業績・利用者満足度・職員満足度・サービスの質・運営における更なるグレードアップに繋がるでしょう。
良い数字管理は好循環の発端となりますので、決して見逃せないものになります。
ここまでお読みいただき、具体的な運用方法、管理項目を知りたいという方に向けて、
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・具体的な管理すべき数値
・現場の時間を削らない効率的な管理方法
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この記事を書いたコンサルタント
山本 貴大
船井総研で障がい福祉業界のコンサルティング領域を確立した第一人者。 障がい児から障がい者まで、軽度者から重度者まで、 地域でサービスを必要としている様々な方のお役に立てる法人が全国に増えることを願い、 地域密着型のワンストップサービスの構築を提案している。 お付き合い先は1事業所展開の法人から複数事業所展開の法人まで多岐に渡る。 障がい福祉業界の経営者が100名以上所属している勉強会を開催中。