放課後等デイサービスの経営戦略│今後10年、生き残るために必要なこと
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本コラムをお読みいただき、ありがとうございます。
放課後等デイサービスを運営されている経営者の皆様にとっては、今年も多忙を極めた「夏休み期間」が終わり、ようやく通常のリズムに戻りつつある頃かと思います。少し落ち着いた今だからこそ、日々の運営を振り返り、改めて今後の方向性を考えるタイミングではないでしょうか。
近年、経営者の方々からこんな声が多く寄せられています。
「職員が不足しており、夏休みなどの長期休暇シフトが回らない」
「やっと採用しても、すぐに辞めてしまう」
「利用者が増えず、この先の事業継続が不安」
「制度改定や競合増加に振り回されている」
こうした悩みは、もはや一部の法人だけでなく、業界全体に広がっている共通課題です。
だからこそ、今こそ経営者として “今後10年、生き残るために必要なこと” を真剣に考える必要があります。
今回のコラムでは、その具体的なヒントと、課題解決につながるセミナーのご案内をお届けいたします。
児童発達支援・放課後等デイサービス業界は、大転換期へ
現在、全国の児童発達支援事業所は13,412件、放課後等デイサービスは21,122件。合計34,534件にのぼり、今も増加を続けています。
さらに異業種からの参入も増え、競争は一層激化。
かつて「地域に必要だから」だけで成り立っていた事業は、今では “選ばれるかどうか” が明確に問われる時代になりました。
今後10年、生き残れる法人とそうでない法人を分けるのは──
・採用できる仕組み を持つかどうか
・人材が辞めない・育つ環境 を整えられるか
・安定して利用者に選ばれる仕組み を確立しているか
・理念と数値を現場に浸透させるマネジメント力 があるか
です。
属人的な運営やその場しのぎの対応では、もはや限界を迎えており、
経営者として「次の一手」を考えることが、いま最も求められています。
9事業所を展開するモデル法人が示す“次の時代の経営”
神奈川県で9事業所を展開する 株式会社メディカルアーツ様は、まさにその問いに答えるモデル法人です。
月間問い合わせ数:80件以上(各事業所合計)
契約待ち:100名超(各事業所合計)
稼働率:93%(各事業所平均)
保険収入:3,500万円/月 (各事業所合計)
この成果は、単なる「療育の質」だけでなく、次のような“仕組み”に支えられています。
【採用の仕組み】
スキマバイトや新卒採用を組み合わせ、人材不足に備える。内定段階から複数接点を持ち、辞退や早期離職を防止。
【定着・育成の仕組み】
初動研修や定期面談、管理者候補の段階的育成。SVによる伴走で“辞めない人材”を育てる。
【集客の仕組み】
WEB広告、SNS発信、保護者向け講演会を複合的に実施し、“今すぐ利用”だけでなく潜在層まで掘り起こす。
【数値管理とマネジメントの仕組み】
Googleスプレッドシートで稼働率や利用状況を一元化。週次会議でKPIを徹底し、理念と数字を現場に浸透。
これらの取り組みは、単に「成功している法人の話」ではありません。
今後10年、生き残り続けるために、どの法人にも必要となる経営基盤 です。
選ばれる法人”であり続けるために──セミナーのご案内

今回のセミナーでは、上記でご紹介させていただいた株式会社メディカルアーツ様の取り組みを余すことなくご紹介いただきます。
・多店舗展開を実現する運動療育プログラムの設計
・契約待ちを生み出す利用者募集の工夫
・採用~定着まで一貫した人材戦略
・数値目標を現場に浸透させるマネジメントの仕組み
さらに、リアル会場だからこそ聞ける「経営の裏側」や「制度改定への備え」についてもお話しいただきます。
▶ 今後10年、放課後等デイサービスの未来を見据えたい方
▶ 採用・定着・集客に課題を抱える方
▶ 新規出店や多店舗展開を考えている方
ぜひこの機会に、“次の一手”を見つけにいらしてください。
この記事を書いたコンサルタント

金子理彩
大学を卒業後、船井総合研究所に入社。 フードビジネスのコンサルティングに従事した後、その経験を活かし、障がい福祉業界にて就労継続支援の新規開発及び活性化コンサルティングを行う。「経営者、障がい者、お客様の三方よしの実現」を目指しており、現在は主に就労継続支援A型B型の業態展開・業績UPを担当。 また特化型放課後デイサービス、児童発達支援のコンサルティングも手掛けており、現場に入り込んだサポートを得意とする。