放課後デイ「専門的支援実施加算(新設)」の取得方法

いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所 子育て支援部の金子です。

前回に引き続き、今回は、R6年度報酬改定で新たに新設された、
児童発達支援・放課後等デイサービスで算定できる
「専門的支援実施加算」について、解説します。

特に児童発達支援・放課後等デイサービスを運営されている方は要チェックです!

新設された「専門的支援実施加算」とは?

専門的支援実施加算とは、
専門職が個別・集中的な専門的支援を計画的に実施した際に取得できる、
今回から新設された加算です。

これまでは、「専門的支援加算」として、人員配置が要件となっている加算でしたが、R6年度の報酬改定より、
「専門的支援体制加算」「専門的支援実施加算」
の2種類に分かれました。

今回のメルマガでご説明させていただくのは、上記のうち、
「専門的支援実施加算」です。

利用日数に応じて、月に2~6回取得できる加算で、
1回150単位と、比較的単位数の大きい加算です。

児童発達支援・放課後等デイサービス事業所では、
常勤・非常勤問わず、専門職に該当するスタッフがいる場合は、
この専門的支援実施加算を積極的に取得しましょう。
非常勤のスタッフであっても、「常勤換算」ではなく、
単なる配置でも加算の取得ができる、というのがこの加算の大きなメリットです。

またここでいう「専門職」とは、
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、保育士(保育士として5年以上児童福祉事業に従事)、児童指導員(児童指導員として5年以上児童福祉事業に従事)、心理担当職員、視覚障害児支援担当職員
となります。

※「児童福祉事業」に従事した経験年数については、特別支援学校、特別支援学級及び通級による指導における教育の経験は含まれないので注意が必要です。

加算取得のポイントとして、
専門職が専門的支援実施計画を利用児ごとに作成する
個別での実施が基本だが、5名程度までの小集団による実施も可
・専門的支援は1日少なくとも30分以上とする
・専門的支援実施計画は保護者に同意を得て作成・見直しを行う
等が挙げられます。

個別支援計画とは別に、「専門的支援実施計画」が必要ですので、
取得に向けては多少準備が必要です。
専門的支援を行うため、プログラムの見直しやスケジュール調整を行っていきましょう。

専門職スタッフに活躍してもらうために

今回ご紹介させていただいた、「専門的支援実施加算」
は、取得に向けて、
事業所の専門職スタッフの力が必要となる加算です。

今回の報酬改定から、専門的支援体制加算・実施加算の要件に、
児童福祉経験5年以上の保育士や児童指導員も加わり、
若干要件は緩和されています。

一方で、上記のような人材に、
「適切な研修や育成ができていない」「専門職としての力を伸ばしきれいていない」という事業所が多くあることも事実です。

また、働いている専門職スタッフ本人も、
「病院や高齢者施設でのリハビリテーション経験はあるが、小児の分野はよく分からない」
「自分なりに取り組んでいる支援の内容や方向性が正しいのかが分からなくて不安」と感じている方が実際に多くいらっしゃいます。

このように、不安を感じながら働き続けるということは、
折角採用できた、難関資格者や経験のあるスタッフの離職につながる可能性もあります。

児童発達支援・放課後等デイサービスを運営する事業所として、
「専門的支援実施加算」などの加算取得はもちろん、
専門職による利用児への良い支援を行っていくためにも、
専門職向けの研修や、育成の機会は、ぜひ法人としてご準備ください。

児発・放課後デイ 専門職員研修プログラム【現地研修あり】


この度、児童発達支援・放課後等デイサービス
専門職員向け研修を実施いたします。

皆様の事業所では・・・
●PT・OT・ST・心理職・経験5年以上の方はいらっしゃいますか?
●上記職員の専門性を、きちんと療育に活かせていますか?
●小児の経験がないリハビリ職/心理職を育成できていますか?
費用をかけて採用したけれど、まさか、育成せず放置してしまっていませんか?

一つでも思い当たる方は、ぜひ、本件集にご参加ください。

今回ご用意した研修プログラムでは、
リハビリ職がいなくても明日からすぐ実践できる!感覚統合プログラムの紹介
・アセスメントツールの活用事例
小児の現場での評価方法
空間認知・体幹を鍛えるプログラム実践
巧緻性を強化するプログラム実践
・感覚統合器具の使い方
など、現場で即活かせる内容をご準備しております。

全6回、通しでの参加もスポット参加も可能です。
皆様のお申し込みをお待ちしております。

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【先着20名限定!】児発・放課後デイ 専門職員研修プログラム【現地研修あり】

日程・場所:
6月13日(木) 9:00~13:00 @オンライン
6月29日(土) 14:00~18:00 @秋田会場(事業所での現地研修)
6月30日(日) 10:00~15:00 @秋田会場(事業所での現地研修)
8月28日(水) 16:00~18:30 @オンライン
9月12日(木) 9:00~13:00 @オンライン
10月5日(土) 11:00~17:00 @船井総研五反田オフィス
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この記事を書いたコンサルタント

金子理彩

大学を卒業後、船井総合研究所に入社。 フードビジネスのコンサルティングに従事した後、その経験を活かし、障がい福祉業界にて就労継続支援の新規開発及び活性化コンサルティングを行う。「経営者、障がい者、お客様の三方よしの実現」を目指しており、現在は主に就労継続支援A型B型の業態展開・業績UPを担当。 また特化型放課後デイサービス、児童発達支援のコンサルティングも手掛けており、現場に入り込んだサポートを得意とする。

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