やってはいけない経営方針発表会の特徴

2020年6月26日配信

カテゴリ:
障がい福祉

成長し続けている法人に共通する特徴として、トップのメッセージが明確で、現場にまで数値目標が落とし込まれているということが挙げられます。
そのために、経営幹部陣で数値計画を緻密に立案し、目標を立て、管理者や職員に共有する…そして、この数値目標を全社員に共有する絶好の機会として、「経営方針発表会」があり、活用されている法人様も多いことと存じます。

しかしながら、絶対にやってはいけない経営方針発表会は「数値目標だけを語る会とする」ことです。
当然、数値目標の共有も必要な要素ではありますが、ことさら福祉業界の職員は、目の前の利用者の支援に熱心に取り組むあまり、数値に対する意識が他業界と比べて低いと言えます。
そのような職員に対して、部門別の収支や事業別の売り上げ目標を語ったところで、効果が薄いどころか、経営者のイメージが損なわれかねません。
介護・福祉業界では十分注意してゆきたいポイントです。

一方、成功する法人の経営方針発表会では下記を取り入れています。

①共感
多事業所展開し、職員と代表との交流が減る中で、法人としてどこを目指すのか?指針を理解し、会社の方針に共感してもらうことが重要です。

②成功事例共有
大きな法人の場合は特に、法人全職員が集まる貴重な機会です。
他事業所、他部門で行われていることを理解することと、特に成功事例の共有は、法人の加速度的な成長に欠かせません。
成功事例共有のコンテンツで社内講師を立てるのも良い取り組みと言えます。

③感謝
経営方針発表会をより有意義なものとするために、日頃の感謝を伝える機会としましょう。
様々な表彰項目を設けられている事例も多数ございます。
職員全員が笑顔で盛り上がれる規格にするのが良いでしょう。

さらに、より具体的には、代表のメッセージに下記のような項目を盛り込むと、役職や年次を問わず、意義のあるものになります。
・ミッション(法人として果たすべき使命や役割・普遍的な価値観)
・ビジョン(ミッション実現のためのありたい姿)
・バリュー(ミッション・ビジョンを実現するための具体的指針)
これらを明文化し、代表の想いを熱く語る発表会です。
当たり前と思われることでも、改めて、何のために経営をしていて、地域に何を提供してゆきたいのか?を代表自身の言葉で、新入社員∼役員陣にまで、しっかりと伝えることが経営方針発表会では必須事項です。

いかがでしょうか。
上記をご覧いただけましたら、数値目標だけを語るのはもったいないとご理解いただけると思います。
多数の事業所の機能を有機的に結び付け、その期に新たなシナジーが生まれる会にすることが望ましいのです。

この度、福祉業界に特化して経営方針発表会を成功させるためのポイントをまとめたWEBセミナーを開催致します。
今期からすぐに取り入れ、法人を成長させてゆきましょう!

7月10日開催 お申込みはこちら https://www.funaisoken.co.jp/seminar/061419

この記事を書いたコンサルタント

山本 貴大

山本 貴大

船井総研で障がい福祉業界のコンサルティング領域を確立した第一人者。 障がい児から障がい者まで、軽度者から重度者まで、 地域でサービスを必要としている様々な方のお役に立てる法人が全国に増えることを願い、 地域密着型のワンストップサービスの構築を提案している。 お付き合い先は1事業所展開の法人から複数事業所展開の法人まで多岐に渡る。 障がい福祉業界の経営者が100名以上所属している勉強会を開催中。

介護・福祉経営 無料メールマガジン

現場で活躍するコンサルタントが、業界で成功するポイントや課題解決に向けた新たな切り口をご提供! 船井総研の介護・福祉経営コンサルタントが無料でお届けする、現場の最新情報・ノウハウがギュッとつまった無料メールマガジン「介護・障がい福祉ビジネス通信」。
これからの時代に生き残っていくために、「地域一番」となるためのヒントや、介護・福祉経営コンサルティングチームのご支援先の成功事例レポート、勉強会やセミナーのご案内など、盛りだくさんの内容でお届けしています。ぜひご登録ください。

無料経営相談のお問い合わせ
contact us

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームはこちら

お電話でのお問い合わせ

0120-958-270 (受付時間 平日9:00~18:00)0120-958-270 (受付時間 平日9:00~18:00)

介護・福祉経営.comを見たとお伝えください。

ページのトップへ戻る