【最新事例】職人セラピストの”生産性向上”はここがポイント
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いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。
船井総研の久積です。
今回はいわゆる「職人」と言われる専門職(理学療法士・作業療法士)の、”生産性を高める方法”について事例ベースでお伝え致します。
現場の効率化を図ることに苦労されている経営者様も多くいらっしゃると思いますが、ある経営者様の取り組みをヒントに、生産性アップを実現していただきたいと思います。
患者への想いは経営の合理化とは相反する!?
「医療専門職は職人気質な人が多くて大変です」
多くの企業様で聞かれる言葉です。
先日、マンツーマンのリハビリを強みにしている企業様にインタビューをさせていただきましたが、同じ悩みを抱えていた時期があったそうです。
当時、社長は売上アップのために1日当たりの利用人数を増やそうとしましたが、中々難しいことを悟りました。
理由は大きく3つです。
・スタッフは利用者情報や知識のインプットの時間を大切にしていた
・身体が不自由な利用者が多いため、イレギュラーな対応になり時間を超過する可能性が高かった
・リハビリの時間を効果が出る時間確保したいと思っていた
皆様からも「よくある!」と声が聴こえてきそうな内容です。
では、社長が何を行ったのか。
悩んだ末に出した答えは、『稼働枠を減らす』という選択でした。
ただし、意図を持って減らしました。
スタッフは、減らした時間を使って
・利用者情報の共有時間を確保
・後輩への技術指導
・リハビリの良さを伝えるSNSの発信
・集客に繋げるためのブログ等情報発信
など、品質を高め、集客やブランディングに繋がる行動が徹底されています。
もちろん、減らした稼働枠は利用者でいっぱいです。
セラピストが5名いても、
1~2か月待ちで利用者が待機している状況を作る高生産性な体制です。
2021年現在も増収増益で、営業利益30%を確保しています。
社長曰く「プライドや思いを尊重し、その点を必ず守ったり、伸ばしたりしている点が数値にダイレクトに現れている」とのことです。
損をして利を見よ
稼働枠を減らす決断はし難いものです。
当然、目の前の売上を自ら捨てることになりますし、
集客やブランディングがうまくいくかは不確実です。
ですが、達成できた暁にもたらされる効果は絶大です。
目先の業績だけに目を向けるのではなく、
時には少し先の未来にある利益を見て、スタッフと行動してみてはいかがでしょうか。
今回インタビューした企業様は『自費リハビリ事業』の地域一番店です。
この機会に、社長の講演と実際の施設をバーチャル視察で体感ください!
立地、施設の内部を映像でご覧いただけるバーチャル視察となっております。新規参入をご検討されている経営者様におススメです。
この記事を書いたコンサルタント
久積 史弥
理学療法士として病院、介護会社の責任者を経験した後に船井総合研究所に入社。前職では訪問看護事業の営業、看護師・理学療法士など約30名のマネジメントに従事、高収益事業として組織を牽引した実績を持つ。 現在は、介護・医療・保険外と幅広い領域でコンサルティングを行う。新規事業の立ち上げの経験が豊富であり、資格者採用・育成による組織活性化、営業による顧客獲得を得意とし、事業推進の手腕に定評がある。