こんにちは。
船井総研の久積です。
今回は「医療経営」がテーマです。
厚生労働省が行った医療経営に関する調査報告(2016年)では、医療機関は「単独のみ型」より「多角化展開型」の方が事業利益率が高いことが発表されています。
昨年はコロナの影響により多数の病院・クリニックが減収または昨年対比でなんとか横ばいという状況でしたが、不測の事態でも「多角化経営」は強みを発揮していました。
あるクリニックでは、周辺のデイサービスがお休みまたは1日型のため短時間型のデイケアへ変更希望が増えました。
別のクリニックでは往診や訪問リハビリの依頼増により外来減をカバーする結果になるなど、事例が生まれています。
もちろん、やみくもに多角化を進めれば良いものではなく、市場環境や人材など総合的に判断しないと返って経営が圧迫されることになりかねません。
ただし、複数の事業を持つことがリスク分散になったことも事実です。
2021年はオンライン診療が進むと言われています。
しかし、患者側の理解や診療報酬の問題など課題が多々ありますので、医療過疎地や遠隔によるメリットが大きい地域以外では想定以上の浸透は難しいのではないかと感じます。
何か新しいことを始める場合、限られた条件で成立するものではなく、現在の医療サービスと相乗効果が得られるようなことにチャレンジすることがお勧めです。
まずは足元の経営から見直し明日からでも進められる事業を考えませんか?
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この記事を書いたコンサルタント
久積 史弥
理学療法士として病院、介護会社の責任者を経験した後に船井総合研究所に入社。前職では訪問看護事業の営業、看護師・理学療法士など約30名のマネジメントに従事、高収益事業として組織を牽引した実績を持つ。 現在は、介護・医療・保険外と幅広い領域でコンサルティングを行う。新規事業の立ち上げの経験が豊富であり、資格者採用・育成による組織活性化、営業による顧客獲得を得意とし、事業推進の手腕に定評がある。