【事例】介護報酬改定を見据えた多角化経営の取り組み

2020年10月22日配信

カテゴリ:
保険外リハビリ

2020年も残り2ヵ月と少しですね。
予想外のことが起こったこの1年ですが、会社の業績はどうだったか、来年は何をテーマに取り組んでいくか、経営者様は日夜考えられていると思います。

特に介護保険事業であれば2021年は報酬改定のタイミングです。
そこで、今回は、これまでの報酬改定で既に独自性の高い取り組みをされてきたMSコーポレーション様についてお伝えします。
こちらは複数の事業展開をしている年商約2~2.5億規模の企業様です。
ここ2年で5つの新規事業を立ち上げましたが、各事業に設置した責任者が見事に機能しています。

本稿は「事業責任者が育っていない」とお思いの経営者様にお読みいただきたい内容です。

いよいよ次期報酬改定の議論も大詰めとなっています。
AIやロボット、ICT化など導入に関心が高く、コストやオペレーションをどうするかなど頭を悩ませていた方も多いかもしれません。

しかし、私見ですが現実的には大きな変化がないのではないかと思っています。
国の立場を想像すれば報酬は下げたい財政状況ですが、事業者の立場としては人材の確保にコロナ禍で厳しい経営状況です。このような中で大幅な変化をお越せる状況ではないでしょう。

そこで私が思う最重要事項は人材の確保です。
それも、ただの人材ではなく、「優秀」な人材の確保です。

「AI」や「ICT」は介護業界ではまだまだ人に頼っているからこそです。

「正直、、、、介護に優秀な人材はこない」

果たしてそうでしょうか?
介護業界でも優秀な方はたくさんいらっしゃいます。
業界に関係なく、優秀な人材を集める・育てるのに苦労しているだけではないでしょうか?

ここで事例をご紹介します。
(有)MSコーポレーション様はここ2年で5つの新規事業を立ち上げています。

・メダカ販売の就労支援事業
・パーキンソン病など神経難病特化の自費リハビリ事業
・医療的な知見を基にしたマンツーマン型のピラティススタジオ
・鍼灸に特化した美容鍼灸院
・介護人材の派遣業

とどれも特徴の強い5つですが、各事業に優秀な責任者が存在します。
そして現在も成長中です。

MSコーポレーションは兵庫県尼崎市と伊丹市の境目で整形外科クリニックのグループ会社です。
これまではデイサービスや訪問看護、サ高住が収益の中心でしたが、理事長の「保険は報酬改定で影響されるから嫌やな~」、「自費の方が面白そうや」、「その方がスタッフも活き活き自分のしたいことができるやろ」、と5つもの事業をたった2年間ではじめました。

理事長は整形外科の外来診療をしていますので当然他のことをしている時間がありません。
数値目標は立てますが、概ね裁量は責任者に与えています。
責任者はプレッシャーもあると思いますが、任されている期待と自身のしたいことを実現できる環境に非常にやりがいを持っています。
そのため成長速度が非常に早いのです。

側で見ていて思いました。
ピラティススタジオで自身もレッスンを受けるなど事業を誰よりも楽しんでいるのは理事長だろうな、と。

業績について言いたいことがあってもグッと堪え、最悪が想定されるまでまでジッと耐え忍ぶ場面もあります。

新規事業の立上げは楽ではありませんし、実際に業績の上り幅は事業毎で異なります。しかし、責任者と共に事業が成長している姿を見ると、スタッフが育つ環境を用意することは経営者の大きな役割だと改めて認識しました。

介護業界は今後も採用難だと思います。だからこそ新しい取り組みや現場が育つ環境があれば新たなスタッフの採用もしやすいでしょう。

皆さまも役職者・社員の方々が「育つ環境」を再考してみてはいかがでしょうか。

追伸.
お伝えした5つの事業どんな会社でもできる事業です。
この中で最も業績が伸びているのがリハビリ事業です。
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この記事を書いたコンサルタント

久積 史弥

理学療法士として病院、介護会社の責任者を経験した後に船井総合研究所に入社。前職では訪問看護事業の営業、看護師・理学療法士など約30名のマネジメントに従事、高収益事業として組織を牽引した実績を持つ。 現在は、介護・医療・保険外と幅広い領域でコンサルティングを行う。新規事業の立ち上げの経験が豊富であり、資格者採用・育成による組織活性化、営業による顧客獲得を得意とし、事業推進の手腕に定評がある。

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