中高生支援が、利用者の未来と貴社の次なる成長をつくる | 将来の自立と就労を見据えた「就労準備型」放課後等デイサービス
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いつも コラムをご覧いただきありがとうございます。
船井総合研究所 福祉・保育グループ マネージャーの児玉です。
貴社では、放課後等デイサービスの運営において、このような課題やお悩みはございませんか?
「利用者が小学校低学年に集中し、高学年・中学生になると卒業してしまう‥」
「小学生向けのプログラムが中心で、思春期の子どもたちのニーズに応えきれていない‥」
「競合事業所が増え、差別化が難しくなってきた‥」
また、就労継続支援事業を運営されている経営者様からは、
「もっと早い段階で関われていれば、よりスムーズに就労に繋げられたのに‥」
「利用者の将来を見据え、早期からのアプローチの必要性を感じているが、具体的な方法がわからない‥」
といった、もどかしさや課題感を伺うことが増えています。
年齢が上がるにつれて、新たな課題に直面したり、将来に不安を抱える子どもや保護者がいる一方で、事業者側も「利用者の安定確保」や「次の事業展開」に悩んでいる。本日は、こうした課題を乗り越え、利用者の未来を育み、法人の新たな成長エンジンとなりうる「就労準備型」放課後等デイサービスという選択肢について、具体的な成功事例を交えながらご紹介します。
なぜ今、「中高生向け」の支援が求められているのか?
放課後等デイサービスの利用は、小学校低学年でピークを迎え、年齢が上がるにつれて減少する傾向にあります。これは、子どもが成長し支援が不要になったから、という理由だけではありません
大きな理由の一つが、既存の放デイが提供する支援内容とのミスマッチです。
未就学児や小学生には有効だった遊び中心のプログラムも、思春期を迎えた中高生にとっては「幼い」「物足りない」と感じられ、足が遠のいてしまうのです。
しかし、それは決して支援が不要になったサインではありません。むしろ、同世代とのコミュニケーション、学校生活への不適応、不登校、増えた余暇の過ごし方など、より複雑で、将来に直結する課題に直面する時期です。
この重要な時期に適切な支援が途切れることは、将来の「自立」や「就労」において大きな断絶を生み出します。就労継続支援の現場に立つ皆様は、スキルや社会性の習得には時間がかかることを日々実感されていることでしょう。
だからこそ、中高生という早期段階から、将来の就労を見据えた専門的な支援を行うことが、利用者の未来を切り拓くと同時に、事業者様にとっては以下の様な経営的メリットをもたらします。
①競合との明確な差別化
‥小学生向けが飽和状態にある中で、全国的に不足傾向にある「中高生向け」「就労準備特化」は強力な差別化要因となります。
②事業の安定化
‥利用者の年齢層が広がることで、特定の学年の卒業に左右されない安定した事業運営が可能になります。
③将来の利用者獲得
‥自社の放デイで育った利用者が、将来、就労継続支援事業の利用者となる。法人内で一貫した支援体制を構築し、長期的な利用者確保に繋げることができます。
中高生向け 「就労準備型」放課後等デイサービスという選択肢
こうした課題と可能性に着目し、成功を収めている法人があります。
千葉県で介護・保育事業等を展開する株式会社マザーライク様は、新たな事業の柱として障がい福祉事業への参入を検討していました。しかし、地域にはすでに多くの放デイ事業所が存在し、差別化に悩んでいたと言います。
そんな中、同社が着目したのが、当時地域にほとんど存在しなかった「中高生向け」の「就労準備型」モデルでした。
「高学年のお子様の将来、特に就労への準備に特化したサービスはほとんどありませんでした。学校の先生方からも、卒業後の進路について心配する声を多く伺っていたのです。」(同社 事業責任者 星健一氏)
この着眼点は、まさに保護者や学校が抱えていた潜在的なニーズを的確に捉えるものでした。
マザーライク様が運営する「こすもすカレッジ」では、PCスキル、ビジネスマナー、コミュニケーション、職場体験といった、高校卒業後の一般就労を意識した実践的なスキルアップトレーニングを提供しています。
さらに、「もっと早い段階から将来の準備を」という小学校高学年の保護者からの声に応え、「こすもすカレッジジュニア」を開設。将来の就労準備の土台作りと、目前に迫る「中学校進学」という節目を、学校とも連携しながら丁寧にサポートしています。
これは、単に放デイの利用者を増やすだけでなく、将来の就労継続支援事業への橋渡しとなり、法人内で利用者のライフステージに合わせた一貫した支援を提供する、まさに理想的な事業モデルと言えるでしょう。
【経営者様向け】就労準備型 放課後等デイサービス 新規立ち上げセミナーのご案内
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
貴園の卒園児や地域の子どもたちが抱える、思春期特有の「居場所のなさ」や「将来への不安」。その受け皿となる「就労準備型」放課後等デイサービスは、既存の放デイや就労支援事業とのシナジー効果も高く、法人の次なる事業の柱となりうる大きな可能性を秘めています。
何より、関わった子どもたちの成長を、その先の「就職」「自立」という未来まで見届け、支え続けることができる。これは、障がい福祉事業を牽引する皆様にとって、何物にも代えがたいやりがいとなるはずです。
「中高生向けの支援の必要性は分かったが、具体的に何から始めればいいのか‥」
「既存事業との兼ね合いや、採算性が不安だ‥」
そんな経営者の皆さまのために、今回ご紹介した株式会社マザーライクの事業責任者・星健一氏と、現場を牽引する教育マネージャー・諸田梨奈氏を特別ゲストにお招きし、「就労準備型放課後等デイサービス新規立ち上げセミナー」を開催いたします。
本セミナーでは、立ち上げの経緯や苦労話、具体的な支援カリキュラムの詳細、そして保護者や職員からのリアルな反響まで、成功の裏側を余すところなくお話しいただきます。
競合が増え続ける障がい福祉業界で、今後も地域に選ばれ、子どもたちの未来に貢献し続けるための確かなヒントがここにあります。ぜひこの機会にご参加ください。
<このようなお悩みを抱える法人様におすすめ>
・放課後等デイサービスを運営しており、中高生利用者の定着・拡大に課題を感じている
・就労継続支援事業を運営しており、早期からの利用者育成・確保に関心がある
・放デイ事業に続く、新たな事業の柱や既存事業の強化策を検討している
・利用者に、特別支援学校の生徒や不登校の生徒が増えてきたと感じている
・中高生向け支援や、就労準備型モデルについて、成功事例から深く学びたい
【開催概要】
開催日時:2025年10月16日(木) 14:00~17:00
開催場所:船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエアTOKYO
【参加料金】
一般価格 30,000 円 (税込 33,000 円)/ 一名様
会員価格 24,000 円 (税込 26,400 円)/ 一名様
【中学生・高校生・不登校児向け】
将来の「自立」と「働く」力を育む
「就労準備型」放課後等デイサービス

この記事を書いたコンサルタント

児玉梨沙
宮崎県出身。東京大学教育学部を卒業後、船井総合研究所に入社。 保育園や幼稚園などの子ども・子育て支援分野、そして児童発達支援・放課後等デイサービスや就労継続支援事業など、障がい福祉分野において、事業展開、マーケティング戦略、マネジメント戦略など、多岐にわたる分野でコンサルティングを行ってきました。 自治体の「こども計画」策定などにも携わっており、豊富な実績と、官民双方における幅広い経験に基づき、クライアントに最適なソリューションを提供します。