今回は、精神科訪問看護の立ち上げ事例についてご紹介させて頂きます。
ご紹介させていただくのは、福岡県久留米市を拠点にしている
有限会社MYコーポレーション様です。こちらの法人様は代表自らが
精神疾患を発症した事をきっかけに精神科訪問看護を立ち上げました。
強い社会性だけでなく、訪問看護1拠点で年商約1億円と、安定した事業
運営をされておりますので本コラムでご紹介させていただきます。
下記、基本情報です。
会社名:有限会社MYコーポレーション
エリア:福岡県久留米市 ※人口約30万人
訪問看護の利用者:100名
年商:約1億円
事業:訪問看護、相談支援
次に、経営者へのインタビュー内容をお伝えします。
代表自らの経験を基に立ち上げた訪問看護が地域の“困った”を解決する事業者へと成長し続けてきた軌跡
有限会社MYコーポレーション代表の北島様は、自身が精神疾患(拒食症)を
発症し精神科を持つ病院に入院していた経験があり、あと1歩遅れていたら
最悪のケースに陥ってしまうほどの状態でした。当時の主治医や看護師、
友人のお陰もあり社会復帰につながりましたが、症状が回復するにつれ、
自分と同じように精神的に不安がある方の支えになりたいという想いが
芽生え、訪問看護ステーションの立ち上げを決意しました。
立ち上げのメンバーとして、看護師3人在籍はしてはいるものの
全員精神科の経験はなし、加えて、当時(2020年)は新型コロナウイルスの
蔓延で営業すらまともに実施出来ずと決して順調な滑り出しでは
ありませんでした。
しかし、事業として当然赤字を続ける訳には行かないということで
意識していたのはどのようなケースでも断らないということでした。
他のステーションが引き受けない方や行政が対応に困っているケース
でも積極的に引き受けました。
どのようなケースでも受け入れるということで、不安はありましたが、
代表自らの想いもあり1人1人の利用者の丁寧にケアを継続して
いきました。その姿勢や普段の実績が地域でも広がり、
次第に紹介が多く発生するようになり、今では利用者100名以上と
地域でも有数の訪問看護ステーションになりました。
今後の展望としては、医療が届きにくいエリアにも自分たちの医療を
届けたいと考えているため、現在は既存事業の基盤安定化・拡大に
取り組んでい状況です。
もう少し、代表の北島様の事をお伝えすると北島様は
”人”への投資は惜しみません。訪問看護の技術面の外部研修等、
職員のスキルアップや待遇改善にも力を入れており、
今年は既存事業の拡大だけでなく職員増員に伴い新オフィスへの移転も
進行中とのことです。
インタビュー内容はここまでです。
精神科訪問看護をゼロから立ち上げた事例をご紹介させていただきました。
お読みいただきありがとうございます。
さいごに、本コラムでご紹介した事例企業様を講師にお招きしたセミナーについてお伝えいたします。
現地、オンラインそれぞれ日程をご用意しておりますのでご都合に合わせて
ご参加いただければ幸いです。
精神科訪問看護新規参入セミナー
・2024/08/29 (木) 13:00~16:00
・2024/08/30 (金) 13:00~16:00
・2024/09/09 (月) 13:00~16:00
・2024/09/10 (火) 13:00~16:00
※全日程オンライン開催”
精神科訪問看護 立ち上げレポート
この記事を書いたコンサルタント
家徳尚之
入社後は、精神疾患患者・高齢者向けの訪問看護ステーションの立ち上げ、活性化を専門とする。 理論だけではなく、現場主義を重視しており、全国の生の事例を元に現場に入り込んだサポートを得意とする。