介護サービスは専門店化が進む

2015年7月7日配信

カテゴリ:
デイサービス

【介護事業を経営されている方のためのメールマガジン】
皆さん、こんにちは!
本日も船井総研、介護サービスコンサルティングチームがメルマガをお届け
いたします。
介護保険報酬が下がって3ヶ月が経過。。。
入金ベースで2ヶ月目の実績月となります。
単価が下がってしまったので、収支が合わない・・・
このままで経営ができるのか?・・・・
などという事業者様が増えていますが、何より大切なことは客数の確保!です。
100%稼動に近い運営ができていない事業所は、まず、集客するということに
重点を置いて運営されるとよいでしょう。
そのためのヒントを、本日もお届けいたします。
それでは、本日のメールマガジン、どうぞご覧ください。
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【01】コンサルタントコラム
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■介護サービスは専門店化が進む
執筆者:船井総合研究所 医療・介護支援部 チームリーダー 沓澤翔太
介護の時流はケアの専門店化です。
2015年4月の介護報酬改定でデイサービスは大きな再編が促されました。
機能訓練や認知症対応など役割の特化を進める事業所は評価されますが、特徴
のない事業所は報酬を下げる方向なので、経営者に選択を迫る改定になります。
また、デイサービス事業所の数は40,000カ所を超え、利用者の獲得競争が
激しくなっているので、お客様に対して訴求力のある事業所へ作り変えていく
必要があります。
例えば、「歩けるようになる」をコンセプトに、デイサービスを展開する大阪府
堺市のシャローム様。
1日2回転定員30名で稼働率90%以上、利用者の平均要介護度は2ほどで、
利用者の登録総数は110名~120名ほどと大人気です。
在宅で暮らし続けたい要介護者に短時間型プログラムを提供し、専門家が連携し
て評価・改善を図っています。
利用者の要望を聞きながら「歩く」にこだわってサービスを提供。
目的を同じくする利用者と一緒に取り組みますので、お互いに刺激されます。
サービスの目的を1つに絞ることで職員が一致団結し、利用者の状況把握・改
善法の模索・勉強会を実施し、外部向けの勉強会も開催して自らの取り組みを
PRすることで、売り込むことなく利用者を獲得できます。
冒頭でも申し上げました、視察バスツアーでは、株式会社シャロームの俣木専
務様のご講演を予定しており、詳しくお話くださることになっております。
ご興味がある方はぜひご参加ください。
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【02】セミナー講座のご紹介
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第6回利用者が集まるデイサービスづくりセミナー(3/4)
皆様こんにちは!船井総合研究所 医療・介護支援部の加藤さおりです。
曇り空ばかりで憂鬱になってしまいがちですが、しっかりと体調管理をして夏に
備えましょう!
今回は前回に引き続き、今年3月に開催された「第6回利用者が集まるデイサービ
スづくりセミナー」の内容から『生き残るための施設づくり Part2』として、具
体的な機能改善実施、プログラムの構築方法をお伝えしていきます。
◆機能訓練を実施する流れ◆
1.改善プランの作成
 →実施内容:機能改善のためのゴールを定め、
         ゴールに向かうためのプランを策定する。(例 「自立歩行」)
 →ポイント:課題の原因追求、現状の人員体制を考慮したプランの作成。
2.マニュアルの作成
 →実施内容:ご利用者へ提供するプログラム全ての工程を分解し、
         マニュアルを落とし込んでいく。
         また、マニュアルをしようしたOJT研修も行う。
 →ポイント:プログラムマニュアルを作成する。(改善プランをマニュアル化していく)
3.改善活動の実施
 →実施内容:マニュアルを基に改善活動を実施していく。
 →ポイント:1週間毎の効果検証、進捗状況に応じたプラン変更
◆実施にあたってのポイント◆
1.まずはターゲットを一人決めて実施する!
2.計画書に記載することがゴール
3.小集団を作り、レク等を実施した上で得意なことややりたいことを見つける
*注意事項*
・突然ADLが改善するわけではない
・1ヶ月後以降に変化が現れる
・目標を踏まえてプログラムを決定する
◆プログラムの見える化◆
・対象の明確化
  例)手や指の動きを良くしたい方、足先が上がりにくい方
・手順の明確化
・効果の明確化
  例)足先やすねの筋力を強くすることでつまづき予防
・プログラムを実施する際のリスクと注意事項の明確化
  例)使用方法によっては工具でケガをする恐れあり
 ⇒プログラムマニュアルを作成しましょう!!
◆プログラムの構築方法◆
利用目的と得られた成果からプログラムを構築する。
記載内容は利用目的と得られた成果など。
例)
・利用目的
 →リハビリを行い、下肢筋力の向上をしたい
 →転倒を予防し、自宅での生活を続けたい
 →自宅の浴槽が深く、入浴できないため施設で入浴したい
・得られた成果
 →入浴拒否が強かったが、自分から入浴して頂けている
 →付き添いなしで、トイレに行くことができるようになった
 →表情も穏やかになり、積極的に話すようになった
◆改善プログラムの実施方法◆
改善プログラムの実施には以下の3つの時期があります。
 1.移行期→2.推進期→3.成熟期
移行期には比較的取り組みやすい症例から実施をしていきましょう。
その後の推進期には資質や知識レベルのギャップを埋め、
成熟期には法人全体で知識をお共有し、難渋の症例の実施を目指します。
次回は、ご利用者に来て頂くための実践策を記載した
『生き残るための施設づくりPart3』をお届け致します!!

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【03】介護関係のセミナー・研究会のご案内
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<介護サービス経営研究会(※初回参加無料)>
テーマ:全国の介護事業所 成功事例連発紹介!
/study/100457/
日 時:
・東京会場:8月21日(金) : 9時~13時
※初回無料でご参加いただけます!
★下記のメールアドレスまで、参加したい希望の旨をお知らせください
追って船井総研から連絡をさせて頂きます。
kaigo-keiei@funaisoken.co.jp
<セミナー情報>
◆リハビリ特化型半日デイサービス新規参入セミナー
/seminar/315580/
日程・会場:
東京会場 7月21日(火)船井総合研究所 芝セミナープレイス
大阪会場 7月22日(水)住友ビル2号館
広島会場 8月4日(火) RCC文化センター会議室
熊本会場 8月5日(水) TKPガーデンシティ熊本
金沢会場 8月7日(金) 金沢勤労プラザ
講 師:奥野泰弘、岡田光了、小池彰誉
◆障害児通所支援事業参入セミナー
/seminar/315293/
日程・会場:
大阪会場 7月23日(木) 淀屋橋セミナープレイス
東京会場 8月6日(木) 船井総合研究所 東京本社
講 師:山本貴大、奥野泰弘

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この記事を書いたコンサルタント

沓澤 翔太

デイサービス、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどの新規開設、収支改善、異業種からの介護事業への新規参入支援などを手がける。現在は、主としてデイサービスや有料老人ホームの利用者獲得や新規開設を中心にコンサルティングを行っている。 介護事業のコンサルティングの他、療養病床の転換や訪問診療など、医療業界のコンサルティングや、医療器具の販売促進についても実績を持つ。

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