【介護報酬改定2024:訪問看護】専門管理加算の新設による専門的なケアのニーズが高い
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利用者への対応(新設)
近年の傾向
● 「新生物」「新経験の疾患」「循環器系の疾患」 「筋骨格系及び結合組織の疾患」による傷病を持った訪問看護利用者が増えていること
● 介護保険の訪問看護において、褥瘡の処置や人工肛門等の管理、終末期の緩和ケア等が実施されていること
● 「専門管理加算」が令和4年度診療報酬改定において創設されたことから、専門性の高い看護師による訪問 看護が評価されていること
● 医療への需要が増えていることから、適切かつより質の高い訪問看護を提供しなければならないこと
これらを踏まえて
➔ 専門性の高い看護師による訪問看護における専門的な管理の評価
➔ 専門管理加算の新設
➔ が行われました。
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以下、厚生労働省 老健局 訪問看護(改定の方向性)8ページ目
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001164130.pdfより引用
(新設) 専門管理加算 2,500円(1月に1回)
専門の研修を受けた看護師が、専門的な管理を含む訪問看護を実施する場合の評価が新設されました。
[算定要件]
別に厚生労働大臣が定める基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た訪問看護ステーションの緩和ケア、褥瘡ケア若 しくは人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師又は特定行為研修を修了した看護師が、指定訪問看護の実施に 関する計画的な管理を行った場合には、所定額に加算する。
[算定対象]
イ 緩和ケア、褥瘡ケア又は人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護 師が計画的な管理を行った場合
● 悪性腫瘍の鎮痛療法若しくは化学療法を行っている利用者 ・真皮を越える褥瘡の状態にある利用者
● 人工肛門若しくは人工膀胱を造設している者で管理が困難な利用者
ロ 特定行為研修を修了した看護師が計画的な管理を行った場合
● 手順書加算を算定する利用者
※対象の特定行為:気管カニューレの交換、胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換、膀胱ろうカテーテルの交換、褥瘡又 は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去、創傷に対する陰圧閉鎖療法、持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整、 脱水症状に対する輸液による補正
※在宅患者訪問看護・指導料、同一建物居住者訪問看護・指導料についても同様
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この記事を書いたコンサルタント
久積 史弥
理学療法士として病院、介護会社の責任者を経験した後に船井総合研究所に入社。前職では訪問看護事業の営業、看護師・理学療法士など約30名のマネジメントに従事、高収益事業として組織を牽引した実績を持つ。 現在は、介護・医療・保険外と幅広い領域でコンサルティングを行う。新規事業の立ち上げの経験が豊富であり、資格者採用・育成による組織活性化、営業による顧客獲得を得意とし、事業推進の手腕に定評がある。