デイサービス経営者必見!2025年に向けた生き残り戦略
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本コラムをお読みいただきありがとうございます。船井総合研究所の介護経営コンサルタント、武藤慶太郎です。
今回は、2025年を目前に控えたデイサービス業界の現状と今後の予測、そして生き残り戦略について解説していきます。
はじめに
2025年問題、そして高齢化社会の進展とともに、介護業界は大きな転換期を迎えています。特に、高齢者向けデイサービス事業は、市場の成熟化と競争の激化により、経営環境はますます厳しさを増しています。
多くのデイサービス経営者様は、
- どのように自社の業績を伸ばしていくか
- 2025年に向け、どのように経営の舵を切っていくべきか
といった課題に直面しているのではないでしょうか?
業界の時流についての解説
デイサービス事業所数は2015年頃に4万件を超え、2016年から2023年まで毎年100件以内の増減でほぼ一定でしたが、2024年は361件減少しました。 特に、地域密着型通所介護は数が少なくなっており、2016年をピークに22.4%も減少しています。 これは、成熟期のデイサービス業界が、増加から減少への転換点、に差し掛かっていることを示しています。
成熟期の特徴として、競争の激化と勝ち負けの二極化が挙げられます。 つまり、施設数が減少する中で選ばれるデイサービスと淘汰されるデイサービスがはっきりと分かれます。
2025年のデイサービス業界予測
2025年以降、デイサービス業界の競争はさらに激化し、淘汰される事業所が増加すると予想されます。
市場の成熟化に伴い、利用者の選択肢は増え、質の高いサービスを求める傾向が強まります。また、介護報酬の改定や人材不足などの課題も深刻化すると予想されます。
2025年に生き残るための戦略
生き残りをかけた競争を勝ち抜くためには、地域一番店化と固定客化(ファンづくり)が重要になります。
具体的には、以下の3つの要素が重要になります。
- 商品力(サービス内容): 競合施設との差別化を図る魅力的なサービスを提供する必要があります。 例えば、利用者のニーズに合わせた個別ケアの充実、リハビリテーションの専門性の強化、レクリエーションの多様化などが考えられます。
- 広報力(訪問営業): 積極的に情報発信を行い、自施設の認知度向上と新規顧客獲得に努める必要があります。 ケアマネジャーへの定期的な訪問や情報提供、地域住民への広報活動、見学会や体験利用の実施などが効果的です。
- 対応力(ケアマネジャーへの情報提供): ケアマネジャーとの良好な関係を構築し、円滑な情報共有と顧客紹介体制を確立する必要があります。 ケアマネジャーのニーズを把握し、適切な情報提供を行うとともに、迅速かつ丁寧な対応を心がけることが重要です。
成功事例
実際に、上記の取り組みを実践し、成功を収めているデイサービス事業所も存在します。
例えば、あるデイサービス事業所では、稼働率30%台から半年で96.9%まで向上させました。 これは、月1回のリーダー会議、目標稼働率の設定、目標達成に向けた年間計画の作成、外部への情報発信強化、体験利用の案内方法改善、広報ツールの整備など、多岐にわたる取り組みを実施した結果です。
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まとめ
2025年問題、そして高齢化社会の進展は、デイサービス事業にとって大きな試練となります。しかし、それは同時に、新たな成長のチャンスでもあります。
変化を恐れず、積極的に地域一番店化と固定客化に取り組むことで、厳しい競争を勝ち抜き、持続的な成長を実現できるはずです。
本コラムが、貴社の経営戦略の一助となれば幸いです。
この記事を書いたコンサルタント
武藤慶太郎
介護、歯科医療、人材紹介、地方創生等の業界を経てシニアライフコンサルティングチームに所属。新規事業開発の経験が豊富であることを特徴とするコンサルタントであり、現在に至るまで50社以上の公的介護・医療保険外事業(完全自費リハビリ事業・予防リハビリ総合事業等)の新規開設に携わる。マーケティング戦略に強みを持ち、中でも「Webマーケティング」においては業界問わず定評があり船井総合研究所自体のWebマーケティングも担当している。戦略立案から、具体的な広告戦略、サイト改善までWeb全般のサポートを行う。