【福祉業界の人材不足の解決策!?マッチョ介護士約30名在籍!/今話題沸騰のご法人を紹介】

【福祉業界の人材不足の解決策!?マッチョ介護士約30名在籍!/今話題沸騰のご法人を紹介】

皆さま、こんにちは。
株式会社船井総合研究所 福祉・保育グループの福嶋です。
今回は弊社で取材をさせていただきましたご法人様の取組みについてご紹介させていただきます。
今回ご紹介させていただく法人様は、愛知県を中心に障がい者グループホームをはじめとした障がい福祉サービスを運営する、株式会社ビジョナリー様です。

特筆すべきはタイトルにも記載の通り、約30名在籍するマッチョ介護士たちが県内の多くのグループホームなどにおいて障がい福祉サービスを提供しているということです。
本日はそんな株式会社ビジョナリ―様の取組みや事業に対する想いについてまとめさせていただきました。

①きっかけは訪問介護での美容師ボランティア。株式会社ビジョナリ―の始まりとは?

株式会社ビジョナリー様は愛知県を中心に、
・障害者シェアハウス(THE C SANJO):2拠点
・障害者専用住宅(WeeW):4拠点
・グループホーム(NOIE):11拠点(2024年6月現在)
・生活介護(atto):1拠点
・訪問介護:1拠点
・訪問看護:2拠点
・放課後等デイサービス:1拠点
と幅広くサービスを展開されています。(一部自費サービス等を含む)

かつては美容師をされていた、代表の丹羽様。
福祉業界へ足を踏み入れたきっかけは御姉様が働かれていた訪問介護事業でのボランティアでした。そこで活動されていた当時、「自分も活躍ができそうで面白い業界だけれど、まだ福祉業界にはスターのような経営者、企業はいない。現場で働く職人気質な方たちをしっかりと組織としてまとめられると強い会社を作れるのでは。」と感じていたそうです。
そんな中で起業ブームが世の中で巻き起こり、丹羽様もいつかしたいと考えていた会社設立を実現したことで株式会社ビジョナリ―はスタートしました。

②障がいをお持ちの方とそのご家族の「安心」を広げる

法人設立当初の事業であった訪問介護の利用者さんのある想いに、「応えたいと思った」と丹羽様は語っています。
「重い障がいを持った息子のために、自分が長く生きていないと。」
障がいを持っているお子さんがご自身亡き後への不安からくる言葉でした。

そこで取り組まれたのが、障がい区分6などの重度の障がいをお持ちの方が安心して暮らしていける障がい者グループホームや、障がい者シェアハウス・障がい者専用住宅の運営でした。
これらを始められた当時には、日中サービス支援型のグループホームが無かったことも取り組む事となった大きな理由の一つだったそうです。

障がい者シェアハウスは、障害のある方が住居として、身体介助、家事支援などを受け、安心して生活を送る住居のことです。医療機関と連携することで、医療的ケアが必要な方々も安心して暮らしていくことができます。さらに施設内に支援員が24時間在中し計画した時間に訪問介護としてサービスを提供しています。
障がい者の方向けの住居では、高齢のお母さまも一緒に暮らしていた例もあり、障がい者の方だけでなくご家族の方も利用者さんのそばで安心して暮らして行くことができるサービスとなっています。

今後も、「その人がその人らしく人生を生きるため、豊かな心を育むための場所」となるグループホームを日中支援型を主として積極的に作ることを計画しています。

また、「atto(アット)」という名称で運営する生活介護は、利用者さんにアート作品を生み出してもらう事業所となっています。「atto(アット)」は障がいの有無に関わらず、平等に評価を受けられる社会の実現に向けての第一歩として始まりました。
「atto(アット)」というご利用者さんにとっての居場所で、絵を描く楽しみや創り出す喜びを感じてもらうことで感性が育まれます。自分で描いたアートに愛着が生まれて人生が豊かになっていく。そんな「人生を豊かにする支援を届けたい」と丹羽様は語っています。

③福祉業界の最大の課題、人手不足。答えは身近で目にしたマッチョ!?

福祉事業を展開していく中で、一度はぶつかる壁である人材採用・人材不足。
丹羽様は、この業界について知らなくても現場で活躍できそうなのは若い男性だろうとある程度の人物像を設定しました。そこでダイエットのために通っていたジムで見かけたマッチョから今に繋がる”マッチョ介護士構想”が生まれます。

マッチョが入社したいと思う会社であるために、プロとしてコンテストでの優勝を目指す実業団を設立しました。さらに、マッチョからの応募が殺到するきっかけとなったのは、マッチョに優しい福利厚生の存在です。

【現在の実業団の福利厚生はこちら】
①24時間ジムが無料で使い放題(実業団以外の方も)
②プロテイン、サプリメント代として月に2万円の支給
③大会エントリー費の支給
④大会参加に伴う移動費の支給
⑤大会当日も給与が発生

さらに勤務時間8時間の内、2時間はトレーニング時間に充てることができます!
驚きの手厚い福利厚生です。マッチョがここで働きたいと思う事は必然!まさにマッチョの楽園です….!!

マッチョの存在は、それ以外のスタッフにも健康意識が広がり、良い効果があるとのこと。

また丹羽様は「この業界で働く人たちがかっこよかったら、この業界に憧れる若者が増えると思います。そんな風に業界を変えていきたいんです。」と業界への想いと共に、数々のメディアで取り上げられるようになった理由についても「マッチョはかっこいい反面、絶妙なダサさや、時に”脳筋”と揶揄されることもあるいじりやすさがありますよね。(笑) でもブームを生むのはいつもそういった要素がある人達だと思っています!」と笑顔でお話ししてくださりました。

④マッチョ介護士は海を越えられるか?今後の挑戦

今後の展望としては様々な取り組みを同時進行し、特に重度の方を対象としたグループホームについては全国的な展開を目指していらっしゃいます。さらには日本に留まらず、海を越えてアメリカをはじめとする海外でも”マッチョ介護士”というモデルが通用するかどうかチャレンジをしていきます!

福祉業界の新たな光として輝き続ける株式会社ビジョナリー様の挑戦に今後も注目です!

丹羽様、株式会社ビジョナリーの皆様、この度は取材へのご協力誠にありがとうございました。

株式会社ビジョナリ― 公式HP
https://visionary.day/

船井総合研究所障がい福祉サービス経営研究会 公式HP
https://lpsec.funaisoken.co.jp/study/kaigo-keiei/112662/

この記事を書いたコンサルタント

福嶋 健太

大学卒業後、船井総合研究所に新卒入社。 現在は障がい福祉業界専門のコンサルタントとして、主に就労支援事業の新規開業、業績UP、事業活性化を担当している。また、異業種からの障がい福祉事業への新規参入コンサルティングも得意としている。「障がい者の一般就労と社会での幅広い活躍」を実現すべく、経営者と現場の双方に寄り添ったサポートを行う。

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