【保育所等訪問支援】初回加算の算定要件と単位数を徹底解説

  • 障がい福祉
公開日
更新日
執筆者中野 光
コラムテーマ加算・減算,障がい福祉
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初回加算は、保育所等訪問支援において、新規に支援を開始する際に児童発達支援管理責任者が訪問先施設との事前調整・アセスメントに同行した場合に算定できる加算です。本コラムでは、算定要件・単位数・算定するための必須要件を徹底解説します。

初回加算の概要

保育所等訪問支援における初回加算(200単位/月)は、児童発達支援管理責任者が「初回」または「初回の属する月」に、訪問先(保育所・学校等)との事前調整またはアセスメントに同行した場合に算定できる加算です。本加算は、利用初期における訪問先との連絡調整などに手間がかかることを考慮し、支援開始月に限り算定できるものです。過去6か月以内に当該事業所を利用したことがある障害児については算定できないため、新規利用者の受け入れ時に確実に算定することが重要です。

【一覧表】初回加算の単位数まとめ

項目 単位数 特徴・留意点
初回加算 200単位/月 同行訪問をした旨の記録を作成・保管すること
算定の上限 月1回のみ 1人の障害児につき1回限り(初回または初回の属する月のみ算定可能。翌月以降は算定不可)
除外要件 算定不可 過去6か月間に当該事業所を利用したことがある障害児については算定不可

算定するための必須要件と確認事項

初回加算を算定するための必須要件は以下のとおりです。

同行訪問の実施

  • 児童発達支援管理責任者が、初回または初回の属する月に、保育所等の訪問先との事前調整やアセスメントに同行すること。
  • 電話やメールによる連絡調整のみでは「同行」に該当しない。児童発達支援管理責任者が実際に訪問先に赴くことが必須。

過去利用の確認

  • 当該障害児が過去6か月間に当該事業所(保育所等訪問支援)を利用したことがある場合は算定不可。
  • 他の事業所や他のサービス(児童発達支援等)の利用実績は除外要件に含まれない。

記録の整備

  • 同行訪問した旨・訪問日・訪問先・実施内容(事前調整・アセスメント)の記録を作成・保管すること。
  • 運営指導において記録の提示が求められるため、書類整備を確実に行うこと。

届出

  • 初回加算は届出不要で算定可能。ただし算定要件の充足を個別支援計画および訪問記録で証明できるよう準備すること。

【Q&A】実務で迷いやすいポイント

Q1. 児童発達支援管理責任者は、同行訪問の間ずっと現場に滞在する必要がありますか?途中で退席しても算定できますか?

A1. 児童発達支援管理責任者が保育所等訪問支援の提供に要する時間を通じて滞在することは必ずしも必要ありません。障がい児の状況等を確認した上であれば、途中で現場を離れた場合でも初回加算の算定は可能です。ただし、この場合も同行訪問を行った旨を記録として残しておく必要があります。

Q2. 初回加算を算定する月に、児童発達支援管理責任者の同行による多職種連携支援加算も合わせて算定できますか?

A2. できません。初回加算を算定する月については、児童発達支援管理責任者の同行を理由とする多職種連携支援加算は算定できません。ただし、他の複数職種(例:理学療法士や作業療法士など)による多職種連携加算については、初回加算算定月であっても別途算定が可能です。

まとめ

初回加算は、保育所等訪問支援の事業所にとって算定要件が比較的シンプルでありながら、確実に収益に貢献できる加算です。新規利用者の受け入れ時に児童発達支援管理責任者が同行訪問を行うことを運用ルールとして定着させるだけで、初回加算を算定できる体制を整えることができます。

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執筆者 : 中野 光

新卒で船井総合研究所に入社。学生時代から福祉分野に関心を持ち、現在は介護・福祉支援部に所属。児童発達支援事業所の新規立ち上げを主軸に、開設から経営安定までを支援している。 学生時代から培った福祉への情熱を背景に、生成AIを用いたアプリ開発や福祉施設のSNSアルゴリズム分析に強みを持つ。