人口減少エリアでも成長し続けている多角化(コングロマリット)経営事例

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公開日
更新日
執筆者久積 史弥
コラムテーマ新規事業
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いつもお読みいただきありがとうございます。
売上2~5億円規模の法人経営者様から、この先の10億企業化へ向けて「今の主力事業のままで今後の成長を描けるのか不安だ」「コングロマリット経営(事業多角化)の重要性はわがっているが、新規領域へ中々踏み切れない」といったお悩みを多くいただきます。

人口減少や限られた市場の中で、次の一手に何を打つべきか。
今回は、そんな皆様へ向けて地方の10万人商圏でありながら独自の強みを磨き込み、売上7億円・利益率約7%という法人事例をご紹介いたします。

「縦」と「横」の展開でLTVを最大化

法人A様の成功ポイントは、利用者の層を「横(年齢)」に広げ、「縦(ニーズの深さ・重症度)」に深くするマトリクス展開を実現している点です。

<横(年齢)の展開>

子ども(児童発達・放課後デイなど)から始まり、成人(就労支援・生活介護など)、そして高齢者(デイサービス・特養など)へとターゲットを途切れさせません。

<縦(ニーズ)の展開:>

「通い」から始まり、「訪問」、「泊まり」、そして「居住」へと、ステージの変化に合わせてサービスを厚くしています。
例)高齢者:デイサービスから訪問看護、ショートステイ、特養への流れ

「介護の目的が利用者のためなのか、会社のためなのかわからなくなっていた」と悩む経営者様もいらっしゃいますが、この事例のように年齢や状態が変化しても自社のサービスを継続して利用できる体制(=LTVの高いビジネスモデル)を作ることは、結果として地域住民の人生に寄り添うことなります。
そして、人口が限られた商圏でも成長し続けられる理由です。

労働集約型だからこそ不可欠な「人材多様性」の仕組み構築

事業を複数展開するコングロマリット経営において、最大の壁となるのが「人材確保」です。
介護・福祉という労働集約型ビジネスにおいて、法人Aは「人材多様性の確保」と「定着する環境づくり」を高レベルで仕組み化しています。

・法人内保育・病児託児所の設置:ライフステージが変わっても離職せず、希望に応じた勤務先変更や復帰を可能にしています。
・資格取得のバックアップ体制:介護資格の無償取得を支援し、無資格・未経験の潜在層を自社内で戦力化しています。
・外国人労働者の雇用:地域内の多様な人材を受け入れる体制を構築しています。

介護視点で見た時に、事業を多角化(例:保育事業への参入)することは、単に売上の柱を増やすだけでなく、自社の職員が働きやすい環境(法人内保育など)を作り出し、採用・定着に繋がる好循環を生み出します。

では、売上2~5億円規模の法人が、どのように法人Aのような状態を目指せばよいのでしょうか。
船井総研では、以下のようなステップアップを推奨しています。

STEP 1 ~2億円 高齢者事業での業態展開による基盤構築
STEP 2 2~5億円 利用者のステージに合わせてサービスを構築(通い・訪問・泊まり・居住)
STEP 3 5~10億円 培った基盤を活かし、保育事業または障害者事業への新規参入
STEP 4 10億円~ 売上構成比を「高齢者6割、保育1割、障害者3割」のポートフォリオへ拡大(割合は市場環境や状況に応じて適正値を目指す)

現在、STEP 2(売上2~5億円)にいらっしゃる法人は、地域での認知や基盤ができつつある状態だと思います。
次の段階に向けて、今の施設・事業のコンセプトや自社ならではの強みを再定義し、STEP 3(異業種・多角化への参入)へ踏み出すことが重要です。

船井総研としては、これからの時代に生き残り地域一番店となるためには「コングロマリット経営」の推進が不可欠だと考えています。

「制度がそうだから」「人が集まらないから」と嘆くことなく、自社固有の強みを磨き込み、多角的なサービスを提供できる体制を作っていただきたいと思います。

介護福祉領域の多角化経営についてご相談を希望される方は「無料経営相談」をご活用ください。

・法人内保育・病児託児所の設置
・資格取得のバックアップ体制
・外国人労働者の雇用

STEP 1 ~2億円
STEP 2 2~5億円
STEP 3 5~10億円
STEP 4 10億円~

介護福祉領域の多角化経営についてご相談を希望される方は「無料経営相談」をご活用ください。

無料経営相談

執筆者 : 久積 史弥

理学療法士として病院、介護会社の事業責任者を経験した後に船井総合研究所に入社。前職では看護師、理学療法士、事務など約30名をマネジメントしながら営業を行い高収益事業所として組織を牽引した実績を持つ。 現在は、介護・医療・保険外(自費)と幅広い領域でコンサルティングを行う。 人財採用・育成による組織活性化、Webマーケティング・営業による顧客獲得を得意とし、事業を前進させる手腕に定評がある。