地域包括ケアにおける訪問介護の役割

  • 介護
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執筆者國原 和真
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いつもお読みいただきありがとうございます。 
船井総合研究所 介護福祉士の國原 和真です。
報酬改定の議論が活発になる本年ですが、国が示す中長期的な方向性と各事業は無関係ではありません。改めて地域包括ケアについてコラムを執筆いたします。

1.そもそも地域包括ケアとは
2.訪問介護が担う役割
3.ニーズがある訪問介護、なぜうまくいかない?
4.訪問介護運営のポイント

そもそも地域包括ケアとは

そもそも地域包括ケアとは

地域包括ケアシステムの本質的な流れは、「病院から介護へ」「医療保険から介護保険へ」という社会保障を持続させるために変遷してきました。
超高齢社会の日本において、少ない給付で多くの人を支えるための施策です。 国の財政面からも、入院医療を中心としたモデルから、住み慣れた地域で生活を支えるモデルへ移行しようとしています。これは単なる場所の移動ではなく、医療ニーズを抱えた高齢者を、いかに介護保険の枠組みの中で「生活者」として支えきるかが問われていることを意味します。

 訪問介護がになっている役割

 この大きな流れにおいて、訪問介護は重要な役割を果たします。 制度上のサービスだけではカバーしきれない、利用者の生活の細かな問題や、独居高齢者の精神的な孤立といった制度の隙間を埋める存在こそが訪問介護です。医療と生活を繋ぎ、在宅介護を大きく支えているのです。1回のサービス単価は低いが訪問回数の多い訪問介護には多くの利用者情報が集まります。場合によってはケアマネ以上に利用者を把握している事もあります。

ニーズがあるのに、なぜかうまくいかない訪問介護

 市場の需要は右肩上がり増えるにもかかわらず、なぜ収益化に苦しむ事業所が多いのでしょうか。そこには共通した3つの要因が見受けられます。
ビジネスモデルの勘違い: 「人が集まれば売上が上がる」という旧来の思考に留まり、移動効率や稼働率、加算構造を組み込んだ「利益を生む仕組み」への転換が遅れているケース。
質の低いサービス提供責任者: 現場の調整役であるサ責のマネジメント能力や制度理解が不足し、非効率なルート作成や、ケアマネジャーへの適切な提案ができていないケース。
加算の未取得: 特定事業所加算をはじめとする上位加算の取得を「手間」と捉え、本来請求できる報酬を取りこぼしているケース。

訪問介護運営のポイント

いま着手すべきは「守り」ではなく、成長のための基盤を再構築することです。以下の2点が経営の分岐点となります。
訪問介護員の獲得と定着:他社と差別化された賃金体系と「ここで働く意義」を提示できる継続的な採用の体制構築が求められます。
業務効率化に向けた取り組み: ICTツールの導入による書類作成時間の削減やシフト管理ソフトを活用した訪問の最適化など、スタッフが「介護の本業」に集中できる環境整備を推奨いたします。

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執筆者 : 國原 和真

専門商社にて営業・人事部の責任者を経験し、医療・介護コンサルティング会社へ入社。 採用支援を軸に幅広くコンサルティング業務を経験したのちに、医療法人向けM&A、住宅型有料老人ホームの立ち上げ支援を行うその後事業会社にて訪問介護の管理者として現場業務を経験し介護福祉士を取得。 船井総合研究所では、主として居宅領域・訪問介護の業種を担当し、サービス付き高齢者住宅や訪問介護ステーションの収支改善・営業強化、人材採用・教育、マネジメント体制構築、M&A支援、居宅領域におけるコンサルティングを行っている。