Q.経営難の介護事業所が倒産を回避するための固定費削減策は?

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執筆者船井総研 介護・福祉支援部
コラムテーマ経営課題FAQ
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A.介護事業の倒産を回避するためには、固定費の削減が急務です。具体的には、総経費の約7割を占める「人件費の生産性向上」と、即効性のある「固定費・変動費の見直し」の2軸で進めます。ICT活用による夜勤体制の効率化や、水道光熱費・リース料などの契約見直しを通じて、キャッシュフローを改善させましょう。

倒産を回避する固定費削減の2大アプローチ介護事業の支出構造において、削減効果が高いのは「①即効性のある固定費・変動費の抜本的見直し」と、「②総経費の約7割を占める人件費の生産性向上」の2つです。

1. 即効性のある固定費・変動費の見直し

利益を削り取る「見えないムダ」を徹底的に排除します。

  • 水道光熱費と通信費の契約切り替え 電力・ガスの自由化プランを再検討し、最安値の業者へ切り替えます。施設内Wi-Fiやスタッフ用スマホの通信費も、法人向け格安プランへの移行で大幅に削減可能です。
  • リース契約と保険料の精査 送迎車両や複合機などのリース料、施設賠償責任保険などの損害保険料は、更新を待たずに相見積もりを取り、適正価格へ交渉します。不要なオプションは即解約が鉄則です。
  • 消耗品の「共同購買」と支払いサイトの延長 おむつや衛生用品は、複数施設での共同購買や仕入業者の集約で単価を下げます。同時に、業者へ「支払いサイト(支払期限)」の延長を交渉し、資金流出を抑えます。

2. 人件費の「生産性向上」による実質的コストダウン

正社員の人件費は最大の「固定費」です。単なるリストラではなく、ICTを活用した業務効率化で「時間外手当」などの無駄を削ぎ落とします。

  • 介護テクノロジー(ICT)の徹底活用 介護記録ソフトやタブレットを導入し、手書き事務や申し送り時間を削減します。スタッフが直接ケアに充てる時間を増やし、残業代を劇的に抑制できます。
  • 見守りセンサーによる夜勤体制の最適化 夜間巡回業務を見守りセンサーに代替させることで、スタッフの負担を軽減しつつ、人員配置基準を満たした上で夜勤人数を適正化(高コストな夜勤手当の削減)します。
  • 業務の切り分け(タスク・シフト) 介護スタッフは「直接処遇」に専念させ、清掃や配膳などは周辺業務専門の介護助手等に任せることで、専門職の配置効率を最大化します。
  • 最後に:危機を乗り越える強い経営へ

倒産を回避し事業を存続させるには、経営者自らが数字と向き合い、聖域なきコスト見直しを決断することが不可欠です。固定費削減は一度行えば効果が毎月継続し、確実に経営を筋肉質に変えます。

まずは自施設の「経費内訳」と「業務フロー」の棚卸しから始めましょう。船井総研では、皆様の事業所に合わせたコスト削減シミュレーションを行っています。

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執筆者 : 船井総研 介護・福祉支援部

船井総研の介護・障がい福祉業界の経営コンサルティングは、全国の成功事例を武器に「業績向上」と「社会貢献」の両立を支援する専門家集団です。稼働率アップや人財採用・定着など現場の課題を解決いたします。